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DELF B1(2011/2012、第2回)の詳細内容 [フランス語]

今日は5月23~25日にかけて行われたフランス語の試験、DELF B1の詳細内容について記載します。口頭表現は人によって内容が異なるので、私の試験内容は一例です。
 → DELF B1の概要はこちら(2012年6月29日のブログ記事)

聴解(ヒアリング(Compréhension de l'oral))
基本的に、日常会話、アナウンス、インタビューなどで構成されます。時間配分は下記の通りです。
  1、2・・・ 質問を読む(30秒)→音声→回答時間(30秒)→音声→回答(1分)
  3・・・ 質問を読む(1分)→音声→回答時間(3分)→音声→回答(2分)

記述式のものがたくさんあるからメモをとりたい、でもメモをとると聞き逃す、焦るとますます頭に入らない。合間は私にとっては30秒は厳しく、逆に3分は長かったです。わからないものは書きようがないですから・・・。

今回の問題内容:
  1.一緒に住むため部屋を探している大学生らしき2人の電話の会話。
  2.テレ秘書というものについて(内容や利点などの説明)。
  3.Autolibというパリのカーシェアリング(電気自動車)についてのインタビューもしくは対談。

読解(Compréhension des écrits)
基本的に1問目は広告やチラシ等の比較、2問目は長文読解で、標準回答時間はそれぞれ10分、25分とされています。1問目は条件に合わせて表を埋め、一番適切なものを選び取ります。多分、1つの解答(×)につき0.5点、合計10点です。2問目では、大まかな内容把握だけでなく、解答の理由となる文章を特定し、解答欄に書かねばなりません。文章の量が多くてとにかく書くのが大変です。

今回の問題内容:
1.レストランを検討中で、4つの候補で迷っている。条件に基づき表を完成させ、最適の店を選ぶ。
   ・メニュー(肉か魚)
   ・予算(前菜+メイン+デザート+飲み物で30ユーロ以下)
   ・子供メニューがあること(~12ユーロ)
   ・収容力(トータル15人)
   ・日程(8月20日にお店が閉まっていないこと)
2.家族の系譜(祖父母の職業、家族の出身地、遠い親戚など)を知りたがる人々が多い、という調査結果
  に関する文書(A4用紙1ページ分の記事)。解答用紙が1ページ半も!


文書作成(Production écrite)
基本的に160~180単語でお題に沿った手紙やメールなどを書くことになります。時間配分は45分とされていますが、問題・解答用紙は1冊にまとめられているため、ヒアリング問題が終わったら後の時間配分は本人次第です。ただ、この問題では考えをまとめる時間も必要なので、30分以下では少々きついと思います。私の場合、40分以上あったのに記述内容に悩んでいるうちにキツキツに・・・。でも数えてみたら176単語と数字だけはいい感じになっていました。解答欄はA4用紙2枚弱、足りないことはほとんどないでしょう。

今回の問題内容:
職場における最新のテクノロジーの利点と不便さについての証言を160-180字で書く。(Après-midiなどハイフンで結ばれた言葉は1単語でカウント)。


口頭表現(Production Orale)
1問目は身近な話題についてのやり取り、2問目は与えられたシチュエーションでの準備なしの会話、3問目は新聞記事などについて意見を述べ、質問に答える(準備時間10分)という面接試験です。2,3問目の内容はくじで決めます。裏返された紙片の中から2枚をとり、内容を読んで1つに絞りこみます。2問目では大抵逆境が待っており、意見が合わない・拒否されるなどの状況で、説得や新たな提案を行う必要があります。初対面の試験官相手ですが、友人の設定ではTuを使って慣れ慣れしく話す必要があります。

3問目は準備時間はあるものの、書いたものを読むのも、辞書を使うのももダメです。わからない単語があることも多いですが、チマチマしたことより全体を把握することが大切だそうです。社会問題や社会現象について「意見を言う」のは日本語でも簡単ではなく、この試験は難しいです。

先生からの注意は下記の通り。日本のDELF/DALFのページにも有用な情報が掲載されています。
  ・文章の種類を特定する(雑誌記事、新聞記事、広告など)
  ・文章の主題を述べる
  ・自分の考えを述べる。(話している間、試験官は基本的に口を挟まない)
  ・適宜、つなぎの言葉やシメの言葉を入れる(Et puis, Mais, Parce queなど)
  ・自分の経験などと比較したり、利点・欠点を述べたりする
  ・記事の内容にとどまらず考えを発展させる

 → DELF/DALF(日本語)  www.delfdalf.jp/

今回の問題内容:
2.昼休みの運動のため上司を説得する
3.将来の職業を試すという内容の記事について意見を述べる

普通、1→2→3と進むものと思いますよね。でも実際は、3のくじ引き→10分の準備時間→1→2と進みました。どう進むのかわからなくなって混乱したのか、深夜の雷のせいで寝不足だったせいか、準備時間中に試験官がヒソヒソ話を続けたために集中力がなくなったのか…自分でもビックリするぐらいシドロモドロになり、口が回らなくなってしまいました。「マダム」という言葉すらどもってしまい…相当悲惨でした。試験後、10分とかからない家に着くころには気力は全くなくなり、ソファに倒れこんでしまいました。トドのように横たわっているうちに気配まで消えて…帰宅してリビングに入ってきた夫にもまったく気づかれませんでした。

各試験の合格の最低点は5点ですが、口頭試験についてはそれすら獲得の自信がなく、ほかも危うい感じで・・・惨敗!受験料は110ユーロだったけど、これだけあれば星つきレストランのコースが食べられたな…。

redbull-red.JPGなお、私は1日目が口頭試験、2日目が筆記試験でした。筆記試験のあと、全部の試験を終えた帰り道、路上で「お疲れ様!」といわんばかりに「レッドブル」が配布されていました。たまたま新商品が出たから試供品を配っていただけなんですが、疲れ果てていた私にはちょうどいいエナジーチャージ!配布されていたのはよくある小さい試供品ではなく、まるまる一本の缶(白か赤)でした。エネルギーをありがとう、レッドブル!

(今日のフランス語)  passer l'examen  試験を受ける

関連ブログ:
(2011年春のA2受験に関するブログ)
  DELF(2010/2011、第2回)概要
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  DELFの結果(A2)
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