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2017フランス南西部 その1 カニグー修道院(Abbaye St. Martin du Canigou) [バカンス]

2017年のフランス(とアンドラ)への旅行記です。
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初日に成田空港からパリを経由して南西部のポー(Pau)まで飛行機で移動し、この町で一泊したのち、まず向かったのはカニグーの修道院です(サン・マルタン・デュ・カニグー修道院;Abbaye St. Martin du Canigou)。

ポーからカニグー修道院へはだいぶ距離があるので、レンタカーで一気に東に行きました。周囲にはヒマワリやトウモロコシの畑が広がり、その向こうにはピレネーの山々が見えていました。

修道院近くの町まで車で坂道を登り、そこからは徒歩で坂道と山道を30分ぐらいは歩くことになります。修道院は人里離れたところにあるものなのでしょうが、この時は喉をやられていたので、急な登り道はつらかった…。飴をたくさんなめ、あっという間に1箱あけてしまいました。

さて、修道院につくと、料金を支払ってツアーに参加します。ラミネート加工された日本語の説明書があるので、それをもって歩くと良いです。

説明書によると、カニグー修道院は、1000年ごろにベネディクト派の修道院として建設され、1009年に聖別されました。1783年には最後の修道士が出ていき、あっという間に廃墟になってしまいました。19世紀後半に再度注目を集め、20世紀に2度の修復工事を経て、1988年にベアチチュードカトリック共同体に修道院が託され、今に至っているそうです。
外にはサン・マルタン(聖マルティヌス)が貧しい人にマントを分け与える姿を描いた像がありました。

中に入ると、回廊があります。中庭を囲む回廊には、柱ごとに違う彫刻が彫り込まれています。ちょっとユーモラスな表情のものが多いので、面白いです。テラスからはそびえる山々が見え、タップリ山を登ってきたことが実感できました。

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続いて地下聖堂に入ります。天井は低め、涼しく静かで、瞑想によさそうな場所ですが、かつては一部の大修道院長を埋葬する場所だったようです。この聖堂は聖母マリアにささげられていますが、聖母子像は写真のみでした。盗まれてしまったのだとか…。

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次は上の階に上がり、初期ローマ美術の大建造物であるという教会に入りました。この教会は修道士がミサなどを行っていたところです。ここは祈りの場所なので静寂に。写真も禁止だったと思います。

テラスに出て見上げると、1026年に造られて以来、15世紀には地震で壊れたりして、何度も修復してきた鐘楼がありました。そして脇には、この修道院の建設を始めたギスラ2世が自ら造ったという墓、傍らには夫人とみられる墓がありました。最後まで一緒だったんですね。

鐘楼と墓の脇の門を出ると、ツアーは終了です。
ここを出て、少し山を登って展望スペース?に行きました。ろくに看板はないですが、人が歩いているのでわかると思います。町から隔絶されたところにある修道院の全体を上から見ることができるので、おススメです!

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2017年フランス旅行記事一覧
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コメント 1

YAP

こういう場所に建てられた修道院って、ときどきありますね。
俗世から隔絶するためにですね。
by YAP (2018-07-01 06:54) 

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