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ライヒェナウ島(ドイツ) [バカンス]

私が通う学校は今がイースター休暇ですが、今年のイースターは4月8日でした。イースター前後はアルザスは連休になるので、4月6日からふらっと近隣諸国へ行ってきました。

最初はライヒェナウ島(Insel Reichenau)です。スイス、オーストリア、ドイツをまたぐボーデン湖に浮かぶ最大の島です。ライヒェナウ、とは豊かな島という意味があるほどで、昔から農作物の実りは豊かだったようです。9世紀以来修道院がおかれ、ヨーロッパの修道院史に不可欠な、重要な修道院生活の中心地だったそうで、2000年には「僧院の島ライヒェナウ」としてユネスコ世界遺産に登録されています(文化遺産)。

かつては湖を渡らねばたどり着けなかったでしょうが、島は今では並木道で本土と繋がっており、車で簡単に行くことができます。4月初旬はまだひんやりとしていましたが、農地はきれいに手入れされていて、小鳥のさえずりが耳に心地よい、早春らしい風景が広がっていました。曇天だったのだけが残念でした。

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島には重要な教会が3つあります。本土に最も近い集落にある聖ゲオルク教会(St.Georg)は888年建造で、建設されて以降、ほとんど外観は変わっていないそうです。素朴な外観とは異なり、内側は10世紀の鮮やかな壁画で装飾されています。キリストの奇跡を描いたものだそうです。

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島のほぼ中央にある旧修道院教会は、聖マリア・マルクス教会(Münster St.Maria und Markus)です。最古部分は816年というからかなり古いです。祭壇付近には壁画が描かれていました。ハーバーに近い場所に付属のハーブ園があり、そこから教会全体が良く見えました。

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更に島の奥には、11-12世紀に建てられた聖ペーター・パウル教会(St.Peter und Paul)があります。こちらは古さを感じさせない明るい教会で、おじさんたちがぺちゃくちゃお喋りをしてくつろいでいました。祭壇にはゲオルク教会と似た色彩で壁画が描かれていました。

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これらの教会にはそれぞれごく小さな博物館が整備されていました。聖ゲオルク教会のものしか入っていませんが無料でした。施設はきれいだし、トイレもあちこちに整備されていて、大変過ごしやすい島でした。

最後に、ゲオルク教会の前で止まった赤いバスから修道女が降りてくるのが見えました。ここは今も”僧院の島”として大切にされているのだなと思いました。

Reichenau2012-bus.JPG

(参考)
 ライヒェナウ島の観光案内所(Tourist information):  www.reichenau.de

今回の旅行の記事:
  車で近隣諸国へ(ステッカー購入)
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