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2015フランス旅行 その8 ストラスブール(Strasbourg) [バカンス]

ノロノロですが、2015年にストラスブールに出かけたときの記事です。
 → 2015年フランス旅行記事一覧はこちら

昨年、数年ぶりに行ったストラスブール…今思えば、いい時期でした。まだ厳戒態勢が敷かれていないころで、平和な時間が流れていました。

ところで、久々に、住んでいた町に行ったら何をするか…人それぞれだとは思いますが、このときは、フランスで買いたかったもの(文法の参考書や本など;場所を良く知っているから)を買う、名所や好みの場所を巡る、好きなレストランに行く(=前回の記事を参照)、お土産を買う、といったような普通のことをして過ごしました。

土地勘があるので、何を買うのも楽だし、見知った人がいて懐かしかったりするんです。友達に頼まれた買い物もストラスブールで済ませて、郵便局から送ってしまいました。

名所めぐりにはやっぱりコレ!ストラスブール・パスです。
(英語のWeb)  http://www.otstrasbourg.fr/en/

大聖堂でお昼に行われる天文時計の見学やイル川クルーズ、博物館1つへの入館などが含まれた、3日間有効のチケットです。観光案内所で買うことができます。このチケットで大聖堂のプラットホームにも上ることができます。階段を上っていくので体力が必要ですが、ストラスブールの町はもちろん、ドイツの黒い森や、アルザスワイン街道の方角・ボージュ山脈も見渡すことができ、晴れた日には特に達成感を味わえると思います。

この時も、このパスを買って、天文時計を見物し、アルザス博物館に入り、プラットフォームにのぼり、クルーズを楽しみました。パスの値段が毎年上がっているのは残念です…

また、トラムに乗ってオランジュリー公園にも行きました。オランジュリー公園にはナポレオン1世が妻のジョゼフィーヌのために建てた館や小さい動物園の区画があるほか、ミシュランの一つ星を獲得しているレストランもあります(少なくともこの年6以上は、星を保持しています)。また、卓球台やボーリング場、ボート乗り場もあり、町の人々の憩いの場となっている公園です。春や夏に行くと、プラタナス並木にコウノトリがたくさん巣を作っているので、上空を舞うコウノトリたちもかなり高頻度で見ることができます。

strasbourg2015-orangerie4.JPG strasbourg2015-orangerie3.JPG

ところで、コウノトリは肉食です。
ミミズや虫を食べると思えば当たり前なんですが、そんなことを忘れてのどかに柵の中のコウノトリを眺めていると、衝撃的な光景を目の当たりにすることがあります。

今回もケージにはたくさんのコウノトリ。

strasbourg2015-orangerie1.JPG

拡大してみると

strasbourg2015-orangerie2.jpg

ヒヨコがその形のままで、口に吸い込まれていく様子が写っていました。


2015年フランス旅行記事一覧
その1 序章 / その2 アルザスワイン街道(Eguisheim) / その3 アルザスワイン街道(Kaysersberg) / その4 アルザスワイン街道 / その5 アルザスワイン街道(Gueberschwihr) / その6 ストラスブール(Strasbourg) / その7 ストラスブール(レストラン) / その8 ストラスブール(公園) / その9 ミディ運河(Canal du midi) / その10 カルカッソンヌⅠ(Carcassonne) / その11 カルカッソンヌⅡ(Carcassonne) / その12 カルカッソンヌⅢ(Carcassonne) / その13 トゥールーズⅠ(Toulouse) / その14 トゥールーズⅡ(Toulouse) / その15 ボルドーⅠ(Bordeaux) / その16 ボルドーⅡ(Bordeaux) / その17 サンテミリオン(St-Emilion)

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2015フランス旅行 その7 ストラスブール(レストラン) [バカンス]

少し間があきましたが2015年にストラスブールに出かけたときの記事です。
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住んでいたストラスブールに久々に行って浮かれ気味の私たちがストラスブール到着翌日のランチの場所として選んだのは、ミシュランガイドで星1つを獲得しているレストラン「Gavroche」(ガブロッシュ)です。ミシュランガイドに載る前から、お客様が来たときなどにたまに行っていた、味よし、対応よし、雰囲気良しのお店です。駅からは少し離れますが、旧市街から橋を渡って1,2分の、アクセスの良い場所にあります。

2015_Gavroche.jpg

ただ、インターネットでは予約を入れられないのが難点です。このときは、ストラスブールに到着した日、開店間際にお店に行って、明日のランチの予約をしたいと申し出ました。店の前でメニューに食いついていたら、運よくお店の人が通りかかり、席を予約させてもらえたのでラッキーでした。

なお、昨年、このGavrocheを予約した人は、日本から電話をかけたところ、さらに2,3日前に確認の電話を入れてくれと言われていました。現地にいない人が予約するときは、確認の電話が必要なようです。英語も通じます。

さて、食事に戻ります。このときは、前菜とメインを一皿、それにデザート(またはチーズ)で、合計3皿を頼みました。いつものように、前菜の前にアミューズ・ブッシュという小さな一皿がつき、途中でお口直しのシャーベット、さらに食後のコーヒーには小さな焼き菓子やキャラメルなどが一緒に提供されました。

写真は小さ目ですが、前菜とメインには、茄子や白身魚、カモ肉などを選び、あわせてアルザスの白ワインを頼みました。デザートは、クエッチ(アルザス地方で夏にとれるプラム)とマカロンのスイーツでした。とても美味しくて、懐かしくて、満足なお昼ご飯でした。

2015cuisine_Gavroche.jpg

このレストランでは、マダムがテーブルを回って声をかけてくれるのですが、私たちが時々行っていたことを覚えていてくれて、どんどん忘れて退化中のフランス語ではありましたが、会話を楽しむことができました。また機会があったら是非行きたいと思っています。

Gavroche
http://www.restaurant-gavroche.com/


Michelin Guide 2016 France: Hotels & Restaurants (Michelin Red Guide France)

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  • 出版社/メーカー: Michelin Travel Pubns
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2015フランス旅行 その6 ストラスブール(Strasbourg) [バカンス]

このところ体調が思わしくなく、ブログも手抜き気味でしたが、久しぶりに2015年の夏の旅行の続きです。
 → 2015年フランス旅行記事一覧はこちら

さて、前回の記事のゲベルシュヴィル(Geberschwihr)のあと、いくつかのワイン街道の村に寄り道をしつつ、ストラスブール(Strasbourg)に入りました。夕方に着いたので、道路は家路を急ぐ人の車、歩行者、自転車で混んでいました。これもなんだか懐かしいような、そうでもないような…。

3年も住んでいて場所も道も知っているはずなのに少々道を間違いつつ、まずはホテルに入りました。今回は、旧市街にほど近いところにある「Aux Trois Roses」に連泊しました。部屋にはバラの絵がかけられていました。

2015SXB-2_AuxTroisRoses.JPG 2015SXB-1_AuxTroisRoses32.JPG

荷物を置いたら、今度は返却時間が迫ってきたレンタカーを返しに急いで駅前へ…。店の入口がわかりづらく、少々焦りましたが、無事、時間内に返却できました。

せっかく駅まで来たので、久々に見たストラスブール駅の写真を撮ってみました。
この駅では、宇宙船のようなガラスの中に本来の石の建物が収まっているのですが、どうしても光を反射してしまうので、昼間は写真には写りません。
毎度のことながら、横に長すぎて写真には入り切らず、しかも逆光の残念な写真になりました…。

2015SXB-3_Gare.de.Strasbourg.JPG

ホテルの部屋に戻るときも、すべてが懐かしくて、あっちを見たりこっちを見たり、でした。
とりわけ印象的だったのは、夏のグーテンベルク広場に変わらずやってくる巨大なメリーゴーランドと、その次に見える懐かしい大聖堂でした。夕方の大聖堂は、特に西日が当たって輝くように美しいです。

2015SXB-4_Cathedrale.JPG

コルボー橋からは、イル川の船乗り場方向の風景を眺めました。晴れた日の夕方は建物の色合いがくっきりと見えるので、とてもきれいです。何度見ても飽きないから不思議です。

ついでなので、翌日のランチの予約を入れに、コルボー橋から1,2分のところにあるミシュラン1つ星レストランGavrocheに向かいました。この店は、電話でしか予約できないので、日本から予約するのは少々面倒なのです。
うっかり開店前に行ってしまったのですが、いつものように気前よく対応してくれて、とても感じが良かったです。翌日が楽しみになりました!

2015SXB-5_l'Ill.JPG

一旦部屋に戻り、荷物を整頓し、身支度をして、今度は夕食に出かけました。

今回は、以前から気にはなっていたけれど店が閉まっていたりして入ったことがなかった地元料理のレストラン、Aux Pont Corbeau に行きました。場所としては、船乗り場に近いコルボー橋から川沿いに歩いて数分のところです。ガヤガヤワイワイ、狭いけれどにぎやかにご飯を食べるというタイプのレストランで、服装を気にせず気軽に入れます。

2015SXB-6_AuxPontCorbeau.JPG

席が狭く隣の人たちがすぐそばにいたため店内の写真は撮ることができなかったのですが、代わりに地元料理の写真を2つほど載せておきます。シュークルートと豚のミミの揚げ物です。分け合って食べるには程よい盛り具合でした。クレーム・キャラメル(プリンみたいなもの)などデザートまでしっかり食べて、満腹でした!

2015SXB-7.JPG 2015SXB-8.JPG

食後は、2015年は9月まで開催されていた、カテドラルのイルミネーション(プロジェクションマッピング)に出かけました。かつては夏のイベントといえば8月で終了していたので、9月でも見られたのはラッキーでした。ただ、寒かったです…。
この記事は以前載せたので、今日は掲載しないことにします。→ 記事はこちら

翌日は、フランスで買いたかったものを買いに回ったり、オランジュリー公園までトラムに乗ってみたり、大聖堂の天文時計やテラスを楽しんだり、アルザス民族博物館に入ったり、船に乗ってみたりとストラスブールを満喫しました。船は、実はかれこれ10回近く乗っているような気がしますが、ストラスブール・パスを買って、ぐるぐる回るのがお得だし楽しいのです!

あまり町の様子は変わっていませんでしたが、パティスリーがつぶれた後にユニクロができていたのが少々虚しく思えました。住んでいたころなら…喜んだかもしれません。

続きは、また次回に。


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サフラン栽培日記(2015年度版) [生活]

年度末・年度初めとバタバタして、気づいたらブログがあいてしまっていました…

そうこうするうちに、お試しで買ったサフランの栽培が1サイクル終了したので、簡単に記録しておきます。

サフランの球根(1つ)を買ったのは2015年7月20日。
水も土もナシで開花するというので、試してみることにしました。
確か1球で400円ぐらいで、通常よりお高い球根だったようですが、大きくてきれいな球根でした。

safran2015-1.JPG

部屋の端っこに放置すること数か月、10月7日に芽が出ているのを発見しました。

safran2015-2.JPG

ここから思いのほか時間がかかったのですが、11月24日にお花が咲きました。いきなり咲いたので、いつの間に!と少しびっくりしました。夜に発見したので、花の色が微妙です。本当は薄紫です。

safran2015-3.JPG

サフランは、開花してすぐ、中央の赤い雌しべを収穫しないといけないそうです。1本の雌しべが3本に枝分かれしているということで、根元から抜くのですが、、、バラバラになりました。
4日後には2番花が咲いたので、こちらもすぐ収穫しました。(やはりバラバラになりました…)

safran2015-4.JPG

収穫した雌しべは、しっかり乾燥させて保存します。お湯につけるとサフランライスでおなじみの黄色が出るらしいのですが、この量では少なすぎるので、一旦瓶に保存しました。サフランが高価なのは、ほんの少ししか収穫できないからなんですね。

最初のうたい文句の通り、花が咲くまで水も土も与えないままでしたが、開花して球根がしぼんできました。来年も咲かせるには、球根を太らせないといけません。Webで調べたら、芽かきをして2つか3つを残し、土に植えて肥料を与えるということでした。

11月29日、花2つ分と下から上がってきた芽1つ、合計3つを残して土に植え、肥料をやってみました。

safran2015-5.JPG


1月16日の状況は下の写真の通りです。地味です…。時々肥料を与えながら、日光にあててひたすら球根を太らせます。

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3月ごろになると、球根が大きくなってきて茎ごとの距離がだんだんと開いてきます。
4月中旬を過ぎると、だらりと伸びた葉の先が少し黄色くなってきて、4月末にはついに全部枯れたので、いよいよ収穫です。

収穫前の姿です。ダラダラです。

safran2015-7.JPG

掘りあげてみました。球根ができています!

safran2015-8.JPG

先を切って、少し外の皮をめくるときれいになります。
Webで調べた通り、残した芽の数だけ球根ができました。2つにしていたらもう少し大きくなったかもしれませんが、思ったよりいい感じで3つを収穫できました。

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最初に買った球根より少し小ぶりな気はするものの、大きいものは3.5㎝ほど、一番小さいものでも2.8㎝ぐらいはあります。売り物が3.5㎝ぐらいみたいなので、今年もまた花を咲かせることができそうです。
来年は7~9個に増やし、サフランライスでカレーでも食べたいと思います。

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パティスリー ヨシノリ・アサミ [生活]

今年の1月、サロン・デュ・ショコラで、ストラスブールのパティスリー「キュブレー」のシェフだったヨシノリ・アサミ(浅見欣則)氏の店を見つけて軽く調べたとき、彼が東京で店を出したことを知りました。ストラスブールでは時々キュブレーのお菓子を買って食べていたので、これはぜひ行かねば!ということで、早速、昨年10月にオープンしたばかりだという巣鴨のお店に行ってきました。

巣鴨といえば「おばあちゃんの原宿」として有名ですが、こちらのお店は、商店街やとげぬき地蔵がある界隈から少しばかりそれた、閑静な住宅街の中にあります。アルザスの象徴であるコウノトリと木骨組みの家が描かれた大きな看板が目印です。

2015.feb_yoshinoriasami.JPG

店内のお菓子のプレートもコウノトリでしたが、撮影禁止らしかったので写真はありません。壁などにはストラスブールのカテドラル(大聖堂)やその周辺の風景が描かれた絵、アルザスらしいカラフルな陶器のお菓子の型、クグロフ型などが飾られていました。アルザスらしい形をしたお菓子などもあり、アルザス好きにはなかなか興味深い空間です。店内の風景の写真は、facebookやAll Aboutの記事に掲載されています。

お店には何組かが座れる程度ではありますが飲食スペースがあったので、今回は、休日限定というゆず風味のチーズケーキとモンブラン、それにカヌレ(ボルドーの銘菓ですが、これも美味しかった)を紅茶とともにいただいてきました。ケーキに小さなチョコが添えられていたのがうれしかったです。

気になる焼き菓子もありましたが、最近太り気味なので、これらを賞味するのはまた次の機会に…。「おばあちゃんの原宿」にデビューするにはまだ少し若いはずですが、巣鴨に行く機会が増えそうです!


パティスリーヨシノリアサミ facebook
https://www.facebook.com/patisserie-Yoshinori-ASAMI-1665871900359364/

All About「アルザスから巣鴨にOPEN!パティスリー ヨシノリアサミ」
http://allabout.co.jp/gm/gc/460650/

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山田和樹 マーラー・ツィクルス(第5回) [音楽]

2/27、山田和樹 マーラー・ツィクルス第5に行ってきました。3年かけてマーラーの交響曲9曲をこなす大プロジェクトで、今年は2年目で、「第2期 深化」として第4番から第6番までが演奏されます。毎回、マーラーの交響曲に武満徹の曲が組み合わせてあります。

今回出かけたのは第5回、順番通りの交響曲第5番です。ついでに第5章まであって、5尽くしです。
立ち見が出るほどの盛況ぶりで、人気のほどがうかがえました。

開演に先立ち、14時半から、指揮者による曲目解説がありました。マーラーの5番はずっと前から知っている曲ですが、あまり背景は気にしたことがありませんでした。説明を聞いてみると、最初のリズムは葬送行進曲のようなものであるということで、実際にそう思って聴いてみると、演奏も厳かにゆっくりと演奏されているようでした(自分が常々思っているのとはリズムの解釈も違っていました)。

出だしのトランペットが力強かったのはいいですが、演奏者の顔が、吹いていくにつれ真っ赤になっていくのがよく見えました。あの音量を出すにはかなり力がいるのだなあと、変なところに感心しました。

武満徹氏のほうは、現代的な音階で、何やら難しい音楽でした。タイトルからして秋の風景の音楽だったのでしょうが、今一つピンとは来ませんでした。ソリストの楽譜もさぞかし難しいだろうと思いました。もう芸術の域です…。

山田和樹氏の指揮を見るのはこれで3度目ですが、何度聞いても若さというか、エネルギーを感じる演奏会だったと思います。日本フィルも、やはり上手でした。ただ、席の位置のせいか、交響曲については前回(第1番)のときのほうがなんとなくまとまりが良かったように思えました。とはいえ、終盤はぎゅっと詰まった感じで、力強く演奏会は終わりました。ブラボー!

演奏者は音を出さない間がありますが、指揮者は曲の合間ぐらいしか腕を下ろしていられないと考えると、1時間以上の大曲の演奏のあいだずっと全力でタクトを振り続けていた山田和樹氏の集中力と体力には脱帽です。

ロビーでは、昨年のものと思われるマーラー交響曲第2番「復活」のCDが華々しく売られていました。このCDは、楽天ブックスなどでも購入できます。

山田和樹 マーラー・ツィクルス第5回:
開演 2016年2月27日(土)15:00
曲目
 武満 徹 : ア・ストリング・アラウンド・オータム*
 マーラー : 交響曲 第5番 嬰ハ短調
 *ヴィオラ : 赤坂智子
会場 Bunkamura オーチャードホール
指揮 山田和樹
演奏 日本フィルハーモニー交響楽団


山田和樹 マーラー・ツィクルス プログラム
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/15_mahler/program.html

(関連ブログ)
山田和樹 マーラー・ツィクルス(第5回) / 山田和樹 マーラー・ツィクルス(第1回) / 日本人指揮者がやって来た





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2015フランス旅行 その5 (アルザスワイン街道、Gueberschwihr) [アルザスワイン街道]

2015年の夏の旅行の続きです。
 → 2015年フランス旅行記事一覧はこちら

2泊したエギスハイム(Eguisheim)の宿をチェックアウトし、少し南に行ってから次の宿泊地、ストラスブール(Strasbourg)に向かうことにしました。

今回アルザスワイン街道を訪問するにあたって狙っていたワインの一つが、ミュスカ(Muscat)のグラン・クリュ”Goldert”でした。ストラスブールに住んでいたころ、コルマール(Colmar)で試飲したものがとても美味しかったのですが、滞在中、Muscatのグラン・クリュ自体にあまり出会えなかったこともあって、買いそびれていました。試飲したときに生産者の名前はメモしてあったので、今回は生産者のところへ行ってしまおうという野望を抱いていました。

この日は快晴で、ワイン街道を巡るにはもってこいの日よりでした。
目指すはエギスハイムの少し南にある村、ゲベルシュヴィル(Gueberschwihr)です。ここにGoldertの畑があります。

ゲベルシュヴィルはアルザスらしい可愛い家並みのく村でしたが、観光客はほとんどいませんでした。あまり観光地ではないようです。教会の鐘楼は12世紀のものということで、その脇には古そうな石棺が埋もれていました。

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町並みもなかなかいい感じでした。目指しているカーヴがなかなか見つからず、ぐるぐる歩きまわりましたが、実は何度も蔵の前を通り過ぎ、しかも看板の写真までちゃっかりとっているのに、全然気づいていないだけでした。

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イルカ(に見えないかもしれない)のオシャレな看板が出ているこの店こそ、目指すカーヴErnst Burnさんでした。イルカ(Dauphin)の文字に気を取られすぎていました。ちゃんとBURNと書いてあったのに…。

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うろうろしている間に店はお昼休みの時間になってしまっていましたが、客が来たのを見てお兄さんが扉を開けてくれ、味見をさせてもらうことができました。目的のMuscat Grand Cru Goldertは、とても美しい金色のワインでした。同じ種類のものでも年代によって全然味が違っていて興味深かったのですが、住んでいた時とは違って飛行機での国内移動があり少量しか運べなかったため、2本だけ購入しました。一応送ってくれないかと尋ねたのですが、日本への発送はできない、日本の会社と取引しているからそちらから買ってと言われました。ただし、帰国してから調べてみると、ほしいワインは扱っていませんでした。残念すぎます…。

量はともかく、閉まっていた店を開けてくれた上に目的のワインをちゃんと買えてホクホクと嬉しい気分になり、続いてGoldertの畑に向かつことにしました。ちょうど収穫期で、あちこちで収穫作業をしている人たちがいましたが、まだまだブドウがたくさん実った木々を眺めるのは楽しく、青空とブドウ畑の緑色の色合いもきれいで、ずっと眺めていたいほど素晴らしい風景でした。

Gueberschwihr-4_Goldert.JPG

ついでに、丘からパノラマも撮ってみました。写真はコントラストがちょっと強すぎるようですが、実物はもっともっと雄大なのです!見た通りに写真を残せないのが悔しいです。

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Goldertを後にすると、ワイン街道沿いに車を走らせ、リボーヴィレで食事をとって、懐かしい街、ストラスブールに向かいました。続きは、また次回。


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ワイン見本市2016(ストラスブール) [イベント]

今年も間もなくワインの見本市がストラスブールで開かれます。私のところにも、先日、かつてワインを購入したお店からチケットが届きました。
…近ければ絶対に行くのにー!

salon.des.vins.des.bignerons.independants.png

2016年のストラスブールのワイン見本市の概要は、以下の通りです。

日程:2016年2月19~/22日
場所:Wacken (Place de la Foire Exposition - 67000 Strasbourg)
   トラムB線またはE線「Wacken」
入場料:6ユーロ(学生等割引あり)
参考:Salon des Vins des Vignerons Indépendants
  http://www2.vigneron-independant.com/salons

各地のワインが味見できますし、フランスらしいイベントなので、ワイン好きの人にはもちろん、旅行者にもおすすめです!

会場の入口で一人一つグラスを渡されるので、気になるお店のスタンドで味見をし、気に入ったら購入することもできます。この機会に、ジュラ地方のヴァン・ジョーヌ(Vin Jaunes)のような特殊なタイプのワインや、普段あまり見ないコルシカのワインなどを味わってみるのも面白いと思います。

気に入ったワインがあるとまとめ買いをする人が多いので、会場の外には箱を積み上げて車を待つフランス人がたくさんいます。一応、出口付近に呼気でアルコールの量を測る機械はあるのですが、運転手が飲んでいない保証は全くないので、周囲を歩く人には、ぜひ気を付けてほしいと思います…。

(グラスは持ち帰れるので、汚れたグラスを入れるビニールを持っておくと便利です)

2012年に行ったときの記事はこちら

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2015フランス旅行 その4 (アルザスワイン街道) [アルザスワイン街道]

2015年フランス旅行のその4です。
 → 2015年フランス旅行記事一覧はこちら

一つ前の記事で書いた村・カイゼルスベルクで昼食を済ませた後は、ツェレンベルク(Zellenberg)のジャン・ベッカー(Jean Becker、ベケールと書かれていることがあります)さんのカーヴに寄りました。本当はお休みだったのですが、ベルを押したら扉を開けて試飲させてくれました。「日本語を勉強してた」と言いながら出てきてくれたマルティーヌさんは、その言葉のとおり日本語を話すことができ、いつもとても親切に対応してくれます。しかも蔵から日本に直接ワインを送ってくれるので、日本人観光客には重宝のカーヴです。常備されている日本語のワインのリストには、料理との相性についても記載されているので、初心者でも安心です。

続いて、隣村のリクヴィル(Riquewihr)に向かいました。…といっても町には寄らず、畑の風景を見にシェーネンブール(Schoenenbourg)の丘に直行です。Schoenenbourgは、グランクリュ(Grand Cru)のワインを産み出すブドウの畑であり、一面のブドウ畑を展望できる場所でもあります。この丘から見るブドウ畑の風景は、ワイン街道の中で私が最も好きな景色の一つです。とても写真にはおさまらない、横長の風景がたまりません。ちょうど訪れた時期は収穫期だったので、収穫間際のブドウを見ることができました。
夏場に町から出るプチ・トラン(Petit Train)に乗れば、この丘にも連れて行ってもらえます。

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下の写真は、丘からリクヴィルの村を見下ろしているのですが、ちょっと暗くなってしまいました。手前の畑はブドウの苗を植えたばかりだったので、壁に囲まれた小ぢんまりした村が良く見えていました。少々わかりづらいですが、その向こうにある丘は、全部ブドウ畑です。

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この後、近隣の村ユナヴィル(Hunawihr)にも行きました。ブドウ畑に囲まれた「フランスの最も美しい村」の一つで、コロンバージュと呼ばれる木骨組みの家に花が飾られた町並みは、絵本の世界のようです。ブドウの丘に建つ古い教会は村の象徴的存在で、教会の周囲はこぎれいな墓地になっています。

今回の旅行で立ち寄ったときは、ゲヴルツトラミネール種とみられる赤っぽいブドウが陽射しにきらめいてとてもきれいだったのですが、あまりいい写真が残っていないので、ブログには2012年の夏と秋の写真を引っ張ってきて載せておくことにしました。特に、10月に訪れたときにはブドウの葉が黄金色に染まり、絶景でした。

hunawihr2012-1.jpg hunawihr2012-2.JPG

この後、懐かしい風景を探してニーダーモルシュヴィル(Niedermorschwihr)にも寄ってみました。この小さな村にはジャムの妖精と呼ばれるクリスティーヌ・フェルベール(Christine Ferber)さんのお店があるのですが、行ったのが日曜だったので当然閉まっていました。さらに、隣の村、トゥルクハイムに向かって坂を下り、途中のBrandというグラン・クリュ指定の畑のあたりでブドウ畑の風景を堪能しました。ここには車をゆったり止められないので、トゥルクハイムの駐車場から歩いて上っても良いと思います。

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トゥルクハイム(Turckheim)は「夜回りおじさん」が有名ですが、今回は町ではなく、ルクルーゼと並ぶ高級鍋ストウブ(staub)のお店(門の外にある)に寄ってみました。トゥルクハイムの店には使用には全く問題ないアウトレット品があって、とても安く買えるのです!でも、日曜なので当然閉まっていました…。
住んでいたときと違って、短い旅行の期間ではなかなかタイミングが合いませんが、また機会があれば行ってみたいと思います。Turckheimには、鉄道でも行くことができます。

この日の夕方には、ワイン街道を走る道すがら、発酵途中のワイン、ヴァン・ヌーボー(Vin nouveau)を買い求めることができました。収穫期だからこそ買えるものです。泡が出ているので時々空気を抜かなければならず、持ち運びは少々不便ですが、今年のブドウのお酒を早速味わえ、また、どんどん味が変わっていくのを楽しめるので、見つけたら買ってみると面白いと思います。


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2015フランス旅行 その3 (アルザスワイン街道、Kaysersberg) [アルザスワイン街道]

今日、チョコの特設会場をさまよっていたら、フランス人シェフにBonjourと声をかけられました。思わず「Bonjour」と返事を返したら、なぜか「フランス語話せるの?」と聞かれて、熱心に特別バージョンのショコラについて語っていただけてしまいました(そして高いのに買ってしまいました)。このところ英語の使用度が高くTOEICを受けたりしてフランス語をサボっていたので、フランス語会話力は以前にもまして貧弱になり、ヘンテコな言葉遣いをしてしまって、あとで軽く落ち込みました。

フランス人とフランス語で話す機会があると、なぜか高頻度で「どこでフランス語を勉強したのか」と聞かれ、ストラスブールにいたと返答することになります。フランスでしか学校に通っていなから誤魔化しようがないし、フランスにいたくせにろくにフランス語を話せないなんて、情けなくて、もうわからないフリをしたいぐらいです。

さて、気を取り直して2015年のフランス旅行の記事の一部をアップすることにします。
 2015年フランス旅行記事一覧はこちら

第3弾はワイン街道の村をぎゅっとまとめて…と思いましたが、写真を拾いすぎたので、今日はカイゼルスベルク(Kaysersberg)のみにします。

カイゼルスベルクは、アルザスの南部、オ・ラン(Haut-Rhin)県の山間にある村です。アルザスワイン街道の村の中では割と有名な観光地のようで、冬のマルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)のころには、県庁所在地のコルマール(Colmar)とリクヴィル(Riquewihr)、カイゼルスベルクのマルシェをはしごできるよう、3地点をつなぐシャトルバスも運行されます。
 → カイゼルスベルクのマルシェ・ド・ノエルの記事はこちら (2012年12月)
 → カイゼルスベルク(春)の記事はこちら (2012年6月)

この村は、ノーベル賞受賞を受賞したシュヴァイツァー博士(Albert Schweitzer)の出身地でもあり、公園には博士の胸像がたち、生家が博物館となって残っています(お父さんが牧師だったので教会と並んでいます)。村はフランスにあるわけですが、ここの出身であるシュヴァイツァー博士が「ドイツ出身」と書かれているのを見て違和感を持ったことがありました。つまり、彼が生まれた頃はこの村はドイツだったんです(博士は後に国籍をフランスに変更しています)。

 シュヴァイツァー博士関連の記事 →こちら

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カイゼルスベルクは、アルザスらしいカラフルな木骨組み(コロンバージュ)の家が並ぶ可愛らしい村です。

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村の周囲にはブドウ畑が広がり、丘に砦(Schlossberg)の遺跡も残っています。また、塔の上からは村を一望することもできます。牧歌的で平和な風景です。

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今回は、実はレストランでランチを食べようと思って訪問しました。お目当ては、シャンバール(Chambard)という、ミシュラン2つ星レストランを備えたホテルです。赤い壁でよく目立ちます。ホテルには2つ星のレストランのほかに、気軽に入れるブラッスリーみたいなお店もあって、気軽に入れるほうを狙ったのですが、直前に入ったお客で席がなくなってしまい、撃沈しました。

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結局、私たちはこのレストランのごく近くにあったタルトフランベ(アルザスの薄いピザ)のお店に入ることになりました。私は、珍しいハンバーガータイプ(?)のタルトフランベ、つまり生地でサンドされたタルトフランベをいただきました。これは多分なかなか出会えない形だと思いますが、とても食べにくかったです…。

注文のときにフランス語を使っていたら、店長が「フランス語OKだね!」となって、東京に出店したときの話をいっぱいしてくれました(イベントだったようです)。しゃぶしゃぶを食べたとか築地の市場に行ったとか日本の食事は量が少ないとか、そんなことでした。フランス人の多くは、少しフランス語を話す人には親切で、とてもおしゃべりになります…。相槌さえ打てれば相手がどんどんしゃべります。

この店に入る日本人が珍しいのか、席についたときに周囲の人がこちらをチラチラ見ていて、隣の席の人などは「日本人かしら」みたいなことを言っていたのも聞こえていました。でも、店長が話しまくっているのを見て、その後ウワサ話は控えたようです。

フランス語力は低下中ではありますが、文句とかバカにされている場合はわかってしまうのだから不思議です。自分も、気を付けたいところです。


2015年フランス旅行記事一覧
その1 序章 / その2 アルザスワイン街道(Eguisheim) / その3 アルザスワイン街道(Kaysersberg) / その4 アルザスワイン街道 / その5 アルザスワイン街道(Gueberschwihr) / その6 ストラスブール(Strasbourg) / その7 ストラスブール(レストラン) / その8 ストラスブール(公園) / その9 ミディ運河(Canal du midi) / その10 カルカッソンヌⅠ(Carcassonne) / その11 カルカッソンヌⅡ(Carcassonne) / その12 カルカッソンヌⅢ(Carcassonne) / その13 トゥールーズⅠ(Toulouse) / その14 トゥールーズⅡ(Toulouse) / その15 ボルドーⅠ(Bordeaux) / その16 ボルドーⅡ(Bordeaux) / その17 サンテミリオン(St-Emilion)

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