車の売却(取引)1 [帰国手続き]
フランスで乗っていた車を帰国時に売却したときのブログ第3弾です。
フランスでの愛車には、取引サイト(www.leboncoin.fr/)に掲載すると半日ほどで数十もの問い合わせがきました。こうなってくると誰に売ればいいのか?がポイントになってきます。さすがヨーロッパは地続きで、フランス国外からも問い合わせがあったようですが、うちとしては遠方の人と時間をかけて交渉するよりさっさとカタをつけたい、大切に乗ってくれる人に買ってもらいたい、という面もありました。
胡散臭い問い合わせもあったそうですが、幸いなことに、半日後にはもう試乗しにストラスブールにまでやってきた、熱意あふれる人がいました。とはいえ、本当に車を買いたかったのは南仏に住む人らしく、代理人が車の調子を確かめ、お金も払うと言ってきたのでした。
あまりに早かったので私は最初の日に彼を見ることはありませんでした。彼はすぐ試乗して買うことを決めたのですが、500ユーロほども値切ったようです。見積もりから既に1000ひいたのに更に500というのはちょっと、ということで一旦断ったところ、じりじりと値を上げて、-300で手を打つことになりました。夫が言うには、どうもそれが彼のギリギリの金額らしいということでした。
手伝ってくれたフランス人たちがトラブルを避けるため「現金しか受け付けない」と言ってくれたので、その日、彼は車を持ち帰ることはできませんでした。熱意がなければ彼はこれで終わり、ということでもあります。しかし、この人は手付金を渡し、「広告を取り下げて!」「絶対にここから車を動かさないで!」「俺が買うんだから!」と何度も念を押して帰ったそうです。
数日後。現金を持ってくる日がやってきました。この日は私も現場に行きました。買い取りに来た人はアラブの血が入ったような顔だちで、フランス語にも訛りがあるようだったので、すぐに外国人だとわかりました。でも、小柄で正直そうな人でした。聞くところによるとストラスブールの少し南の町の工事現場で働いているということでした。
この日はお金を持ってきたのですが、銀行からの引き出し金額の制限があって彼は全部を整えることができず、残りはチェックで払わせてくれと…。お金はいずれも10、20ユーロなどの比較的少額のお札ばかりでくしゃくしゃに使いこまれていて、いかにも銀行から引き出してきた雰囲気。心配していた偽札には見えませんでした。ウソはついていないだろう、とは思いました。
手伝ってくれたフランス人は、チェックでの支払いを頑として拒否しました(現金化できないものを渡されることもあり得るらしい)。彼女が「何故用意できないのか」「金曜に全額持ってきて」と強硬に迫ると、買い手はおどおどしながら「銀行が…」「金曜はムリ」「月曜もダメ」と繰り返しましたが、声を聞きつけた隣の部屋のフランス人にも「理由を言いなさい」と迫られ…。フランス語学校で言い訳の仕方だの値段交渉だのといった変な課題ばかりをさせられる意味がよくわかりました。
結局、彼は手付金以外のお金を持って帰り、全額をそろえて土曜日に再度ストラスブールに来ることになりました。幸い近くで用事があるというので、フランス人も休日にも関わらず手伝ってくれることになったのです。彼が足取り重く帰宅するとこのフランス人は、「彼はウソは言っていない。誠実な人だ」とコメントしていました。こうして彼の人とナリ、そして本気度を見定めていたのかもしれません。
長くなったので、続きは後日。
関連ブログ
車の処分(検討)(2013年9月記載)
車の売却(準備)(2013年9月記載)
保険の解約(住宅、車)(2013年7月記載)
フランスでの愛車には、取引サイト(www.leboncoin.fr/)に掲載すると半日ほどで数十もの問い合わせがきました。こうなってくると誰に売ればいいのか?がポイントになってきます。さすがヨーロッパは地続きで、フランス国外からも問い合わせがあったようですが、うちとしては遠方の人と時間をかけて交渉するよりさっさとカタをつけたい、大切に乗ってくれる人に買ってもらいたい、という面もありました。
胡散臭い問い合わせもあったそうですが、幸いなことに、半日後にはもう試乗しにストラスブールにまでやってきた、熱意あふれる人がいました。とはいえ、本当に車を買いたかったのは南仏に住む人らしく、代理人が車の調子を確かめ、お金も払うと言ってきたのでした。
あまりに早かったので私は最初の日に彼を見ることはありませんでした。彼はすぐ試乗して買うことを決めたのですが、500ユーロほども値切ったようです。見積もりから既に1000ひいたのに更に500というのはちょっと、ということで一旦断ったところ、じりじりと値を上げて、-300で手を打つことになりました。夫が言うには、どうもそれが彼のギリギリの金額らしいということでした。
手伝ってくれたフランス人たちがトラブルを避けるため「現金しか受け付けない」と言ってくれたので、その日、彼は車を持ち帰ることはできませんでした。熱意がなければ彼はこれで終わり、ということでもあります。しかし、この人は手付金を渡し、「広告を取り下げて!」「絶対にここから車を動かさないで!」「俺が買うんだから!」と何度も念を押して帰ったそうです。
数日後。現金を持ってくる日がやってきました。この日は私も現場に行きました。買い取りに来た人はアラブの血が入ったような顔だちで、フランス語にも訛りがあるようだったので、すぐに外国人だとわかりました。でも、小柄で正直そうな人でした。聞くところによるとストラスブールの少し南の町の工事現場で働いているということでした。
この日はお金を持ってきたのですが、銀行からの引き出し金額の制限があって彼は全部を整えることができず、残りはチェックで払わせてくれと…。お金はいずれも10、20ユーロなどの比較的少額のお札ばかりでくしゃくしゃに使いこまれていて、いかにも銀行から引き出してきた雰囲気。心配していた偽札には見えませんでした。ウソはついていないだろう、とは思いました。
手伝ってくれたフランス人は、チェックでの支払いを頑として拒否しました(現金化できないものを渡されることもあり得るらしい)。彼女が「何故用意できないのか」「金曜に全額持ってきて」と強硬に迫ると、買い手はおどおどしながら「銀行が…」「金曜はムリ」「月曜もダメ」と繰り返しましたが、声を聞きつけた隣の部屋のフランス人にも「理由を言いなさい」と迫られ…。フランス語学校で言い訳の仕方だの値段交渉だのといった変な課題ばかりをさせられる意味がよくわかりました。
結局、彼は手付金以外のお金を持って帰り、全額をそろえて土曜日に再度ストラスブールに来ることになりました。幸い近くで用事があるというので、フランス人も休日にも関わらず手伝ってくれることになったのです。彼が足取り重く帰宅するとこのフランス人は、「彼はウソは言っていない。誠実な人だ」とコメントしていました。こうして彼の人とナリ、そして本気度を見定めていたのかもしれません。
長くなったので、続きは後日。
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車の処分(検討)(2013年9月記載)
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保険の解約(住宅、車)(2013年7月記載)
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