エギスハイム（Eguisheim；ワイン街道）

昨日14時ぐらいに家をでてアルザスの南にある村、エギスハイム（Eguisheim、我が家のガイドブックでは「エギスアイム」）。に行ってきました。天気が良かったのはいいのですが、日射しが強く、車の中にいてもチリチリと焼けるようでした。ストラスブールからエギスハイムまでは車で1時間ほどです。

エギスハイムは、ワイン街道の南の方にあり、ガイドブックによればアルザスワイン誕生の地、そして花いっぱいの町としてグランプリを受賞したこともある村です。時期のせいか思ったより花は少なかったようですが、あちこちにイースターの装飾が施されていました。コンパクトな村ですが、あちこちにワインのカーブがあり、周囲には広大なワイン畑が広がっていて、ワイン作りが盛んなことがよくわかります。木骨組づくりの家（コロンバージュ）がたくさん並び、中心にはエギスハイム城の城壁も残っていました。ここは、ローマ教皇聖レオ9世が生まれた地でもあります。ストラスブールではあまり見かけない犬のフン用のビニール袋、灰皿などもあり、こぎれいでした。

車ではありますが、先日買ったワインの本を片手にいくつかのカーブをチェックしました。全部を見たわけではありませんが、星がついているワインはだいたい高く、うちの予算には合いませんでした。いくつか見てみて、この村にはゲヴルツトラミネール（Gewurtztraminer）のいい畑があるように思えました。最終的に普段スーパーでもよく見かけるWolfbergerのカーブと、Paul Schneiderというカーブに入りました。

Paul　Schneiderではリースリング（Riesling）とピノ・グリ（Pinot Gris）を味見し、どちらも美味しかったのでそれらを1本ずつ買いました。フランス人だったら多分まとめて箱買いですね。我々は少ししか買わなかったけれど、きちんと箱に詰めてくれて良心的でした。Wolfbergerはカーブ見学もできるようでしたが、今回は見学なしです。気に入ったピノ・グリのボトル（スーパーでほとんど見かけなくなったもの）があるかと期待したのですが、残念ながらありませんでした。大きなカーブなので、ここの試飲リストはとても充実していて、まるでレストランのメニューのようでした。発泡酒クレマン（Cremant d'Alsace）を2種試し、これを下さいと言ったら、もうちょっと試したいでしょ？と更に味見させてくれました。どれも美味しかったのですが、今回はクレマン2本だけを買いました。忙しそうなのに、親切で良いお店でした。

まだ明るいので、今度は文化財らしき標識に沿って3つの城「Trois Châteaux」を目指して山を上って行きました。この国ではワイン1杯程度だと運転して大丈夫なんです。標識は5つの城になったり3つになったりしましたが、最終的に3つの城、というところにたどり着きました。5分ほど歩くと、石造りの3つの塔が並んでいました。どれもかなり崩れています。時間が遅かったせいか上の方には上がれませんでした。ここからの風景は、微妙に木々に阻まれてすっきりはしていませんでしたが、いくつかの村が見降ろせました。

更に奥に史跡があるようだったので、一つ奥の駐車場まで行きました。広場のような場所に車を置いて手作りの風合い漂う看板に沿ってかなり歩きましたが、なかなか目的の史跡にたどり着けず、だいぶ奥に行ったところでまるでクマのような大きな動物の足跡を発見してそこで引き返しました。恐ろしい・・。途中で崩れた石垣の苔むした石が転がっているのをいくつか見たぐらいでしたが、もういいです。。。

せっかくなのでエギスハイムでレストランに入ってご飯を食べてから帰りました。レストラン情報はまた別途記載したいと思います。食後は駐車場まで少し回り道をして路地を歩きました。空を見上げると北斗七星とオリオン座が見え、この辺は空気もきれいなのだろうと思いました。会った人はみんな親切だったし村はきれいだしワインの味見もたくさんできるし…この村はかなり気に入りました。花がもっとある頃にまた来たいです。

（関連ブログ）
　　近郊のマルシェ･ド・ノエル（エギスハイム）（2012年12月）
　　キノコ祭り（エギスハイム）（2012年11月）
　　エギスハイムのワインカーブ（2011年10月）
　　Le Pavillon Gourmand（エギスハイムのレストラン）（2011年4月）