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2012年の「文化遺産の日」は・・・ [ストラスブールのスポット]

先週末はヨーロッパの文化遺産の日でした。今回は私は2箇所だけ見てきました。本当は国立劇場も見たかったんですが、ギリギリアウト・・・それで、イル川沿いにあるインターナショナルスクール(高校、Lycée International des Pontonniers)とサン・ポール教会(Eglise St-Paul)を見てきました。

J.patrimoine-LyceeInt.-4.jpgインターナショナルスクールはイル川クルーズをするとオペラや知事公邸を過ぎたあたりで左側に見えてきます。「数々のロマンスが生まれた」と紹介されるあたりです。外から見ても風情ある建物で興味をひかれますが、平日の午後に周囲を通ると学校の前で高校生がタバコをぷかぷかふか。こんなにステキな学校なのにな、と常々残念に思っていた場所でもあります。



中もやっぱりきれいでした。高校らしからぬ美しい装飾が施された階段室、何気なく彫刻や壁画が残るアーチ、床のタイルも鳥や魚の模様が入っていました。地理学の展示では、アルザスがドイツに所属していた時代の地図やドイツ語の教科書、古い資料などを見ることもできました。

J.patrimoine-LyceeInt.-3.JPG J.patrimoine-LyceeInt.-1.JPG J.patrimoine-LyceeInt.-2.JPG

サン・ポール(Saint-Paul)教会はドイツ占領時代に兵士のために建てられた教会です。先日も書いたように、教会は工事の途中にありますが、今は丁度足場がある程度はずれて全体が見えます。新品のように美しい塔が印象的です。普段は中には入れませんが、この日は扉を開けているだけでなく、オルガンの近くにまで上がることができ、オルガニストが仕組みの説明やデモをしてくれました。

前方にある古いオルガンでは音階が不思議な位置に並んでおり、更に長調・短調をレバーで切り替えるようになっていました。日本語の注意書がオルガンに貼ってあったのが印象的でした・・・。新しいオルガンは1897年に導入されたようです。その頃には交響曲も発展していた、と説明されたとおり、出せる音色も格段に増えており、機構もより複雑でした。導入後に改良もしたようで、一部には電子的な表示があり現代的に見えました。近くで色々な音色を出す様子を見せてくれて面白かったのですが、後に下におりて音を聞くとそのほうがより良い音色に聞こえ、オルガンはやはり教会で音を聞く人のためにあるのだと実感しました。

J.patrimoine-stPaul-2.JPG J.patrimoine-stPaul-3.JPG J.patrimoine-stPaul-1.JPG
 
今回は時間がなくて2箇所しか回れませんでしたが、いずれも滅多に見られないものが見られて良い機会だったと思います。

(参考)
 Lycée International des Pontonniers:
   http://www.lyc-sections-internationales-strasbourg.ac-strasbourg.fr/
 サン・ポール教会: http://eglise-saint-paul.fr/

(関連ブログ)
 まもなく「文化遺産の日」、特別公開あり(2012年9月)
 「文化遺産の日」のオベルネ(2011年9月)
 Journée Européenne du Patrimoine (2011)(2011年9月)
 Journées européennes du patrimoineに行ってきました(2010年9月)

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