ジローナ(バルセロナ旅行・番外編) [ショートトリップ]
バルセロナ旅行の記事を最後に書いたのはすでに9か月前…今更ですが、バルセロナ(Barcelona)に行ったときに経由したジローナ(Girona)について、少しだけ町の様子を載せることにします。
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バルセロナに行く際には、往復ともジローナの空港を使いましたが、ジローナの町には帰路にのみ立ち寄りました。ジローナの駅前から空港まではバスで行くことができます。
飛行機に乗る前日の午後、バルセロナの観光を終えると、バルセロナ・サンツ駅から優雅にスペインの新幹線AVEでジローナへ…新幹線は快適でもっと長く乗りたいぐらいでしたが、40分とかからず到着してしまいました。近いです!
チケットはrenfeのサイトで購入したeチケットでした。ちなみに、時間帯はこんな感じでした。
バルセロナ・サンツ16:15~ジローナ16:52
ヨーロッパではだいたいの駅ではチケットがなくてもプラットホームまで行けるのですが、バルセロナ・サンツ駅でAVEのホームに入るときには、チケットとパスポートを提示し、簡単な荷物検査を受ける必要がありました。
ジローナは生憎の雨でした。歩いて10分ほどのところにあるホテルにチェックインすると、もう観光の時間はさほど残っていませんでしたが、とにかく大聖堂の「天地創造」のタペストリーを見なくてはと、荷物を置くとすぐに旧市街に向かいました。
駅方面から旧市街に行くに際にわたるオニャー川と川沿いの家並みの夕景は静かで、なかなか風情がありました。この川にかかる橋のうちの一つ Pont de les Peixateries Velles は、パリのエッフェル塔で有名なグスタヴ・エッフェルが造ったものです。レースを編んだような赤い鉄橋がもつ雰囲気は、なるほどエッフェル塔に通じるものがあるような気も…。今回、橋の写真は暗くて出来が悪かったので掲載しないことにしましたが、ネット検索をすると美しい写真が見つかります。
Pont de SantAgustiからの風景。左の写真の端っこに写る赤い橋がエッフェル作のPont de les Peixateries Velles
橋を渡って旧市街に入ると、重厚な石が積み上げられた要塞のような壁がそびえ、その隙間を縫うように道が続いていました。その風景は、まるで中世の町が取り残されたかのよう…。雨が降って薄暗い日だったので、重く冷たい石の世界は、ちょっと圧迫感がありました。(下の写真の手前にある標識と比較すると壁がとても高いことがわかるのですが…写真が暗いです)
旧市街では、まず聖フェリウ教会(La basílica de Sant Feliu)に行きました。このころには薄暗くなり始めていたので、教会内は人気も少なく、貸し切り状態、見放題でしたが、目的のタペストリーは大聖堂にあるので、ここはサクサクと観光しました。
観光情報によると聖フェリウ教会は13-18世紀ごろに建てられたようです。柱のアーチがロマネスク様式であることや(聖歌隊席や身廊の天井はゴシックみたいでしたが)、壁が分厚く窓などの開口部が小さいことから、土台は古い教会のように感じました。
続いて11-18世紀ごろに建てられたという大聖堂に向かいました。正面入口へと続く少し長い石段は、何とも言えない上品さが漂っているように思えました。一応、開いている時間には入れましたが、もうろくに観光する時間がない状態だったので、駆け足で教会内部や回廊を見て回り、並ぶ宝物の見物もそこそこにタペストリーの前に陣取り、ギリギリまでこの刺繍をじっくりと眺めました。
天地創造のタペストリーは11世紀につくられたものです。結構、大きいです!いろいろなストーリーが1枚のタペストリーにこめられているので、じっくり見るとあれこれと発見があり、見飽きることがありません。顔つきが「ヘタウマ」な感じで愛嬌があるのも面白いのです。写真禁止ということで、あとでポストカードでも買おうと思っていたのですが、出るころにはお土産売り場を閉められてしまいました。ヨーロッパでは、閉める時間=従業員が帰る時間なので、ごくごく当然の成り行きでしたが、本当に残念でした。
大聖堂を出た後もお土産屋をさまよいましたが、ろくに天地創造グッズは見つからず、最終的に月めくりの卓上カレンダー(小さいのでもちろん全体像はわからない)とごくごく1部の動物の絵のマグネットを手に入れました。このマグネットは今も冷蔵庫付近で活用されています。
後から見ると天地創造をどうしても見たければアマゾンなどで本も買えるようですが、ここでは、教会のパンフの写真で雰囲気を残すことにします…。
私はジローナをゆっくり観光する時間はとれませんでしたが、教会以外にもアラブ浴場など歴史的な建物が残る町なので、バルセロナ滞在時に1日余分に時間があるようなら、日帰りで訪れるのも良いと思います。
最後に、大聖堂の近くで夜にとった風景です。屋根上でラッパを吹く天使?の飾りが不思議と気に入りました。
ところで、この日は一連のバルセロナ旅行の最終日でした。旅行のシメとなる最後の夕食は、ふらっと入った川沿い(新市街側)のレストランで食べました。サービスはとても一流とは言えなかったですが、店員さんがとても親切で、開店前に店に入れてくれた上、バルセロナで食べたどの食事よりも美味しかったのが印象的でした。
(参考)ジローナ観光情報
http://www.girona.cat/turisme/eng/index.php
バルセロナ旅行の記事
バルセロナ旅行総括編 / バルセロナへ / サグラダ・ファミリア / サン・パウ病院
グエル公園 / ガウディ建築 / カサ・バトリョ / ロス・カラコレス(レストラン)
モンジュイックの丘等 / カタルーニャ音楽堂 / ゴシック地区 / 町の風景 / 食事
番外編・ジローナ
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バルセロナに行く際には、往復ともジローナの空港を使いましたが、ジローナの町には帰路にのみ立ち寄りました。ジローナの駅前から空港まではバスで行くことができます。
飛行機に乗る前日の午後、バルセロナの観光を終えると、バルセロナ・サンツ駅から優雅にスペインの新幹線AVEでジローナへ…新幹線は快適でもっと長く乗りたいぐらいでしたが、40分とかからず到着してしまいました。近いです!
チケットはrenfeのサイトで購入したeチケットでした。ちなみに、時間帯はこんな感じでした。
バルセロナ・サンツ16:15~ジローナ16:52
ヨーロッパではだいたいの駅ではチケットがなくてもプラットホームまで行けるのですが、バルセロナ・サンツ駅でAVEのホームに入るときには、チケットとパスポートを提示し、簡単な荷物検査を受ける必要がありました。
ジローナは生憎の雨でした。歩いて10分ほどのところにあるホテルにチェックインすると、もう観光の時間はさほど残っていませんでしたが、とにかく大聖堂の「天地創造」のタペストリーを見なくてはと、荷物を置くとすぐに旧市街に向かいました。
駅方面から旧市街に行くに際にわたるオニャー川と川沿いの家並みの夕景は静かで、なかなか風情がありました。この川にかかる橋のうちの一つ Pont de les Peixateries Velles は、パリのエッフェル塔で有名なグスタヴ・エッフェルが造ったものです。レースを編んだような赤い鉄橋がもつ雰囲気は、なるほどエッフェル塔に通じるものがあるような気も…。今回、橋の写真は暗くて出来が悪かったので掲載しないことにしましたが、ネット検索をすると美しい写真が見つかります。
Pont de SantAgustiからの風景。左の写真の端っこに写る赤い橋がエッフェル作のPont de les Peixateries Velles
橋を渡って旧市街に入ると、重厚な石が積み上げられた要塞のような壁がそびえ、その隙間を縫うように道が続いていました。その風景は、まるで中世の町が取り残されたかのよう…。雨が降って薄暗い日だったので、重く冷たい石の世界は、ちょっと圧迫感がありました。(下の写真の手前にある標識と比較すると壁がとても高いことがわかるのですが…写真が暗いです)
旧市街では、まず聖フェリウ教会(La basílica de Sant Feliu)に行きました。このころには薄暗くなり始めていたので、教会内は人気も少なく、貸し切り状態、見放題でしたが、目的のタペストリーは大聖堂にあるので、ここはサクサクと観光しました。
観光情報によると聖フェリウ教会は13-18世紀ごろに建てられたようです。柱のアーチがロマネスク様式であることや(聖歌隊席や身廊の天井はゴシックみたいでしたが)、壁が分厚く窓などの開口部が小さいことから、土台は古い教会のように感じました。
続いて11-18世紀ごろに建てられたという大聖堂に向かいました。正面入口へと続く少し長い石段は、何とも言えない上品さが漂っているように思えました。一応、開いている時間には入れましたが、もうろくに観光する時間がない状態だったので、駆け足で教会内部や回廊を見て回り、並ぶ宝物の見物もそこそこにタペストリーの前に陣取り、ギリギリまでこの刺繍をじっくりと眺めました。
天地創造のタペストリーは11世紀につくられたものです。結構、大きいです!いろいろなストーリーが1枚のタペストリーにこめられているので、じっくり見るとあれこれと発見があり、見飽きることがありません。顔つきが「ヘタウマ」な感じで愛嬌があるのも面白いのです。写真禁止ということで、あとでポストカードでも買おうと思っていたのですが、出るころにはお土産売り場を閉められてしまいました。ヨーロッパでは、閉める時間=従業員が帰る時間なので、ごくごく当然の成り行きでしたが、本当に残念でした。
大聖堂を出た後もお土産屋をさまよいましたが、ろくに天地創造グッズは見つからず、最終的に月めくりの卓上カレンダー(小さいのでもちろん全体像はわからない)とごくごく1部の動物の絵のマグネットを手に入れました。このマグネットは今も冷蔵庫付近で活用されています。
後から見ると天地創造をどうしても見たければアマゾンなどで本も買えるようですが、ここでは、教会のパンフの写真で雰囲気を残すことにします…。
私はジローナをゆっくり観光する時間はとれませんでしたが、教会以外にもアラブ浴場など歴史的な建物が残る町なので、バルセロナ滞在時に1日余分に時間があるようなら、日帰りで訪れるのも良いと思います。
最後に、大聖堂の近くで夜にとった風景です。屋根上でラッパを吹く天使?の飾りが不思議と気に入りました。
ところで、この日は一連のバルセロナ旅行の最終日でした。旅行のシメとなる最後の夕食は、ふらっと入った川沿い(新市街側)のレストランで食べました。サービスはとても一流とは言えなかったですが、店員さんがとても親切で、開店前に店に入れてくれた上、バルセロナで食べたどの食事よりも美味しかったのが印象的でした。
(参考)ジローナ観光情報
http://www.girona.cat/turisme/eng/index.php
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