アイスランド旅行 6日目(氷河湖、氷河、滝) [バカンス]
9月13日(木)(6日目)
南部観光(ヨークルサゥルロゥン、スヴィナフェットル氷河、スカフタフェットル)
Lambafell泊
記事内リンク: ヨークルサゥルロゥン スヴィナフェットル氷河 スカフタフェットル
この日の朝は雨でした。鬱蒼とした日で、どう観光するか悩みましたが、宿を出発しても天気が回復しなかったので、氷河上で遊ぶツアーは諦めて氷河湖ヨークルスアゥルロゥン(Jökulsárlón)へ向かいました。道中、テーブルマウンテンから流れ落ちるたくさんの滝や、ごつごつした溶岩の大地、それにのんびり草を食む羊、馬、牛が見られました。
国道沿いの風景はいくらかは見えましたが、霧が立ち込めていて遠方は全く見えませんでした。特に山方面は天気が悪かったのでしょう、近くにあるはずの氷河がぜんぜん見えてこないのでどこにいるのかがいまひとつよくわからず、一本道だったのにナビ(GPS)のスイッチを入れました。でも、心配になるころが丁度良いらしく、電源をONにするとすぐに到着しました・・・。
氷河湖ヨークルスアゥルロゥンは、アイスランド最大の氷河ヴァトナヨークトル(Vatnajökull)の南にあるアイスランドで最大の氷河湖です。氷河の先端から崩れ落ちた巨大な氷の一部が湖面から顔をのぞかせ、独特の景観を作り出しています。静かすぎる風景を眺めていると、時折氷同士がぶつかってギューときしむ音が聞こえてきます。
氷河湖では水陸両用車ツアーに参加してみました(3,500ISK/人)。「船」が湖に浮かぶ氷の近くまで連れて行ってくれます。天気が悪かったこともあって参加人数は15人ほどと少なめで、いずれの方向もよく見ることができました。途中で、小型ボートに乗った人が透明な氷を拾って届けてくれて、それを小さく砕いたものが乗客に配られました。ずーっと昔の氷の味・・・。
→ ボートツアーIcelagoon: www.jokulsarlon.is (より小さいボートのツアーもあります)
氷河には土や火山灰が混じっているので、浮いている氷の中にはきれいに黒い筋が入っているものもありました。形も様々で、トンネル状に穴があいているもの、アヒル型のものまであり、見ていて飽きることはありませんでした。なお、この日は霧のため大元の氷河は全然見えませんでしたが、湖と氷だけの風景も殺伐としていてアイスランドらしいと思えました。
ここの氷河は年々後退しており、この氷河湖も次第に拡大傾向にあるそうです。ヨークルスアゥルロゥンに氷が浮かぶ風景も古い時代の氷の味も、次第に人間から遠く離れていってしまうのかもしれません・・・。
湖を後にして、国道をホテル方面に戻りながら寄り道をしていくことにしました。天気は快方に向かっていて、車を走らせるうちに視界も良くなっていき、ついに右手に氷河が見えてきました。朝通ったときにはごつごつした土地しか見えなかったので、こんな壮大な氷河があったとは驚きでした。
未舗装路は好ましくなかったのですが、「スヴィナフェットル氷河(Svinafellsjökull)2キロ」という表示につられて国道から砂利道に入りました。道は遠方から見ると平らなのに、近づくとこれでもかというぐらい穴があいていて、2キロの道のりは遠く感じられました。幸い車にキズをつけることなく往復できましたが、普通車の限界を悟りました。未舗装路を気軽に走りたければ車高の高い四輪駆動車が必要です・・・。
駐車場に到着すると、本当に間近に氷河がありました。少し歩くと氷河はより長く、近くに見えるようになりました。もう触れそうだと思うのに、届かない・・・氷河はそんなに甘くはありませんでした。この氷河の先端にも小さな湖がありました。少し回り込むと氷河と氷を正面に見ることができ、近くに浮かぶ氷も拾えました。天気のためかここには観光客がほとんどおらず、ゆっくり静かに氷河を眺められました。
来た道を戻り、今度はスカフタフェットル(Skaftafell)に向かいました(ヴァトナヨークトル国立公園(Vatnajökull National Park))。次第に天気が回復して、往路には見えなかった氷河がどんどん見えるようになっていました。
→ ヴァトナヨークトル国立公園: http://www.vatnajokulsthjodgardur.is/
スカフタフェットルには柱状の岩の間を流れるスヴァルティフォス(Svartifoss)という滝があります。山道を少し上がっただけで滝があったのでずいぶん近かったなと思ったら・・・別の滝でした。さらに山を上がっていくと、川が銀色に輝いているのが見えました。民家はほとんどなく、「地球」そのものを見ているようで、アイスランドの山のハイキングもなかなか良いと思いました。
山を登りきったところから目的の滝スヴァルティフォスが見えました。そこだけ山に穴があいたようでした。更に近づくと滝の周囲が柱状の岩でできていることがわかります。岩も滝みたいに見えたりして・・・。この風景を近くで見るも良し、川にかかる橋から見るも良し、でした。晴天だったらさぞ美しかったろうと思います。
夕暮れが近づいていたので急ぎつつ初心者コースのギリギリラインまで行きました。左右に氷河が見え、次第に夕日に赤く染まりつつあるようでした。Selという地点まで下ったときには完全に夕日になっていました。Selには伝統的な家屋「芝の家」と、芝の家が崩れたと思われる石垣がありました。芝の家と氷河を見ながら、昔の人はこうやって大自然に溶け込んで生活していたんだなとしみじみ思いました。
もう暗くなりかけているのに、更にスカフタフェットル氷河(Skaftafellsjökull)まで歩くことにしました。ビジターセンターから20分とあったので早足で歩けばさほどかかるまいと思っていたのに、行けども行けども氷河は近づいてきません。最初は舗装された道でしたが、次第にぼこぼこになり、最後は大きい石の転がる荒れた道になりました。ここは何年か前まで氷河の下にあったのでは・・・?と思いました。
氷河までもう少しというところまで来たところで、氷河の手前に川が流れていることがわかりました。やはり氷河はそう簡単には触れないらしい・・・。氷河で遊ぶなら、安全面からもやはりツアーが確実だと悟りました。この頃にはもう薄暗くなっていたので、大急ぎでビジターセンターに戻りました。2kmとありましたが、もっと遠いように思えたし、道に照明がないので、真っ暗になってしまうと危険だと思いました。
道中には時折数字が書かれた棒が立っていました。最初は音声ガイドでもあるのかと思っていたのですが、帰る頃には各年度の氷河の先端があった位置ではないか、と思いはじめました。・・・そうだとすると、次第に後退するスピードは加速しています。ビジターセンターと氷河がこんなに離れているのも道が次第に悪くなったのも、氷河が年々遠くなっているからなのでは・・・。
氷の国アイスランドでも氷河はだんだん人間の手の届かないものになりつつあるのかもしれない、と実感した1日でした。
ビジターセンターを出たときにはもう20時半近くになっていました。どこかで夕食を食べたいと思っていましたが、帰路には開いているレストランも、ショップが開いているガソリンスタンドもありませんでした。この夜は、持参したカップヌードルや買いだめておいたパンを寂しくほおばりました。そういえば昼もパンを食べただけ・・・。昼食も夕食も粗末でしたが、天候がよくなってある程度の観光が出来てよかったと思いました。
宿泊施設は5日目と同じでした。 → Welcome Edinborg宿泊体験記
(関連ブログ)
アイスランド旅行 / 1日目(レイキャヴィークへ) / 2日目(ゴールデンサークルほか) /
3日目(レイキャヴィークで足止め) / 4日目(アークレイリ) / 5日目(ミーヴァトン湖周辺) /
7日目(ウエストマン諸島ほか) / 8日目(ブラックサンドビーチほか) / 9日目(帰着)
南部観光(ヨークルサゥルロゥン、スヴィナフェットル氷河、スカフタフェットル)
Lambafell泊
記事内リンク: ヨークルサゥルロゥン スヴィナフェットル氷河 スカフタフェットル
この日の朝は雨でした。鬱蒼とした日で、どう観光するか悩みましたが、宿を出発しても天気が回復しなかったので、氷河上で遊ぶツアーは諦めて氷河湖ヨークルスアゥルロゥン(Jökulsárlón)へ向かいました。道中、テーブルマウンテンから流れ落ちるたくさんの滝や、ごつごつした溶岩の大地、それにのんびり草を食む羊、馬、牛が見られました。
国道沿いの風景はいくらかは見えましたが、霧が立ち込めていて遠方は全く見えませんでした。特に山方面は天気が悪かったのでしょう、近くにあるはずの氷河がぜんぜん見えてこないのでどこにいるのかがいまひとつよくわからず、一本道だったのにナビ(GPS)のスイッチを入れました。でも、心配になるころが丁度良いらしく、電源をONにするとすぐに到着しました・・・。
氷河湖ヨークルスアゥルロゥンは、アイスランド最大の氷河ヴァトナヨークトル(Vatnajökull)の南にあるアイスランドで最大の氷河湖です。氷河の先端から崩れ落ちた巨大な氷の一部が湖面から顔をのぞかせ、独特の景観を作り出しています。静かすぎる風景を眺めていると、時折氷同士がぶつかってギューときしむ音が聞こえてきます。
氷河湖では水陸両用車ツアーに参加してみました(3,500ISK/人)。「船」が湖に浮かぶ氷の近くまで連れて行ってくれます。天気が悪かったこともあって参加人数は15人ほどと少なめで、いずれの方向もよく見ることができました。途中で、小型ボートに乗った人が透明な氷を拾って届けてくれて、それを小さく砕いたものが乗客に配られました。ずーっと昔の氷の味・・・。
→ ボートツアーIcelagoon: www.jokulsarlon.is (より小さいボートのツアーもあります)
氷河には土や火山灰が混じっているので、浮いている氷の中にはきれいに黒い筋が入っているものもありました。形も様々で、トンネル状に穴があいているもの、アヒル型のものまであり、見ていて飽きることはありませんでした。なお、この日は霧のため大元の氷河は全然見えませんでしたが、湖と氷だけの風景も殺伐としていてアイスランドらしいと思えました。
ここの氷河は年々後退しており、この氷河湖も次第に拡大傾向にあるそうです。ヨークルスアゥルロゥンに氷が浮かぶ風景も古い時代の氷の味も、次第に人間から遠く離れていってしまうのかもしれません・・・。
湖を後にして、国道をホテル方面に戻りながら寄り道をしていくことにしました。天気は快方に向かっていて、車を走らせるうちに視界も良くなっていき、ついに右手に氷河が見えてきました。朝通ったときにはごつごつした土地しか見えなかったので、こんな壮大な氷河があったとは驚きでした。
未舗装路は好ましくなかったのですが、「スヴィナフェットル氷河(Svinafellsjökull)2キロ」という表示につられて国道から砂利道に入りました。道は遠方から見ると平らなのに、近づくとこれでもかというぐらい穴があいていて、2キロの道のりは遠く感じられました。幸い車にキズをつけることなく往復できましたが、普通車の限界を悟りました。未舗装路を気軽に走りたければ車高の高い四輪駆動車が必要です・・・。
駐車場に到着すると、本当に間近に氷河がありました。少し歩くと氷河はより長く、近くに見えるようになりました。もう触れそうだと思うのに、届かない・・・氷河はそんなに甘くはありませんでした。この氷河の先端にも小さな湖がありました。少し回り込むと氷河と氷を正面に見ることができ、近くに浮かぶ氷も拾えました。天気のためかここには観光客がほとんどおらず、ゆっくり静かに氷河を眺められました。
来た道を戻り、今度はスカフタフェットル(Skaftafell)に向かいました(ヴァトナヨークトル国立公園(Vatnajökull National Park))。次第に天気が回復して、往路には見えなかった氷河がどんどん見えるようになっていました。
→ ヴァトナヨークトル国立公園: http://www.vatnajokulsthjodgardur.is/
スカフタフェットルには柱状の岩の間を流れるスヴァルティフォス(Svartifoss)という滝があります。山道を少し上がっただけで滝があったのでずいぶん近かったなと思ったら・・・別の滝でした。さらに山を上がっていくと、川が銀色に輝いているのが見えました。民家はほとんどなく、「地球」そのものを見ているようで、アイスランドの山のハイキングもなかなか良いと思いました。
山を登りきったところから目的の滝スヴァルティフォスが見えました。そこだけ山に穴があいたようでした。更に近づくと滝の周囲が柱状の岩でできていることがわかります。岩も滝みたいに見えたりして・・・。この風景を近くで見るも良し、川にかかる橋から見るも良し、でした。晴天だったらさぞ美しかったろうと思います。
夕暮れが近づいていたので急ぎつつ初心者コースのギリギリラインまで行きました。左右に氷河が見え、次第に夕日に赤く染まりつつあるようでした。Selという地点まで下ったときには完全に夕日になっていました。Selには伝統的な家屋「芝の家」と、芝の家が崩れたと思われる石垣がありました。芝の家と氷河を見ながら、昔の人はこうやって大自然に溶け込んで生活していたんだなとしみじみ思いました。
もう暗くなりかけているのに、更にスカフタフェットル氷河(Skaftafellsjökull)まで歩くことにしました。ビジターセンターから20分とあったので早足で歩けばさほどかかるまいと思っていたのに、行けども行けども氷河は近づいてきません。最初は舗装された道でしたが、次第にぼこぼこになり、最後は大きい石の転がる荒れた道になりました。ここは何年か前まで氷河の下にあったのでは・・・?と思いました。
氷河までもう少しというところまで来たところで、氷河の手前に川が流れていることがわかりました。やはり氷河はそう簡単には触れないらしい・・・。氷河で遊ぶなら、安全面からもやはりツアーが確実だと悟りました。この頃にはもう薄暗くなっていたので、大急ぎでビジターセンターに戻りました。2kmとありましたが、もっと遠いように思えたし、道に照明がないので、真っ暗になってしまうと危険だと思いました。
道中には時折数字が書かれた棒が立っていました。最初は音声ガイドでもあるのかと思っていたのですが、帰る頃には各年度の氷河の先端があった位置ではないか、と思いはじめました。・・・そうだとすると、次第に後退するスピードは加速しています。ビジターセンターと氷河がこんなに離れているのも道が次第に悪くなったのも、氷河が年々遠くなっているからなのでは・・・。
氷の国アイスランドでも氷河はだんだん人間の手の届かないものになりつつあるのかもしれない、と実感した1日でした。
ビジターセンターを出たときにはもう20時半近くになっていました。どこかで夕食を食べたいと思っていましたが、帰路には開いているレストランも、ショップが開いているガソリンスタンドもありませんでした。この夜は、持参したカップヌードルや買いだめておいたパンを寂しくほおばりました。そういえば昼もパンを食べただけ・・・。昼食も夕食も粗末でしたが、天候がよくなってある程度の観光が出来てよかったと思いました。
宿泊施設は5日目と同じでした。 → Welcome Edinborg宿泊体験記
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3日目(レイキャヴィークで足止め) / 4日目(アークレイリ) / 5日目(ミーヴァトン湖周辺) /
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