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世界遺産・パリ(「パリ・セーヌ河岸」) [ショートトリップ]

かつて想像もしなかったほど何度も訪れることとなったパリ。今日はパリの世界遺産に焦点をあててみます。

「パリのセーヌ河岸」(Paris, Banks of the Seine)は、2000年以上の歴史と発展を今に伝える建造物群として、1991年に世界文化遺産に登録されています。世界遺産の本によると歴史はこんな感じです。

・紀元前3世紀にケルト人のパリシイ人がセーヌ川に浮かぶシテ島に住み着く
・紀元前52年ごろローマ軍が攻略、河川交通の要衝として栄え、ローマ風都市が形成される(左岸中心)
・4世紀中ごろ、パリに改名
・6世紀初頭、フランク王国の王がパリを首都に定める。商業が栄え、右岸も繁栄していく。
・10-14世紀、国王がパリに定住するようになり、権威ある建物が建造される。
 (12世紀:ノートル・ダム大聖堂建設開始、13世紀半ば:サント・シャペル完成)
・1527年、右岸にあるルーブル宮が正式な王宮となり、右岸は政治経済の中心として発展、
 左岸は学問と文化の中心となる。
・17世紀半ば、ルイ14世がパリ郊外にヴェルサイユ宮殿を築く
・18-19世紀、フランス革命など歴史的事件が勃発
・19世紀後半、セーヌ県知事オスマンの都市計画により大改造が行われ近代都市へと発展

パリは6世紀には首都となり、16世紀以降は右岸(Rive Droite)は政治・経済の中心、左岸(Rive Gauche)は学問・文化の中心として発展してきたというわけです。最近は様子が変わりつつあるとのことですが、言われてみれば大統領がいるエリゼ宮やパリ市庁舎、デパート、商業施設が集まる通りなどは多くが右岸にあり、学士院や大学は左岸にあります。こういう視点で地図をじっくり見てみるのも面白いものです。

本では、パリは2000年以上もの間「衰退することなく発展し続けている、世界でも珍しい都市」とまとめられていました。ローマの遺跡が残り、中世の建物が数多く存在する街でありながらまったく古さを感じさせず、しかも新しいものがするりととけこんでしまっている…パリは不思議な街です。

本に取り上げられていた主な建造物は下記の通りです。パリ見物の際には必見ですね。

シテ島
ノートル・ダム大聖堂(1320年頃完成)、サント・シャペル(1248年完成)、コンシェルジュリー(14世紀、宮殿として建造、後に監獄)
   Notre-Dame.paris.jpg conciergerie.jpg sainte.chapelle.JPG

セーヌ左岸
エッフェル塔(1889年パリ万博のモニュメント)、アンヴァリッド(廃兵院、1674、19世紀後半にはナポレオンの墓所に)、オルセー美術館(パリ万博の際、駅舎として建造)

   Tour.Eiffel.jpg Invalides.JPG Musee.d'Orsay.jpg

セーヌ右岸
シャイヨー宮(1937年パリ万博を機に建造)、コンコルド広場(18世紀)、ルーブル美術館(12世紀末の要塞に増改築。1793年以降美術館)、グラン・パレ(1900年パリ万博の美術展示場)、パリ市庁舎(16世紀建造、19世紀半ばに増築。消失により1882年に再建)
   Pl.Condorde.JPG Musee.du.Louvre.jpg GrandPalais.jpg

   hotel.de.ville.paris.JPG *シャイヨー宮の写真はありません
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