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近郊の街 コルマール~Colmar~ [ショートトリップ]

今日はストラスブールの近郊の街、コルマールに出かけました。遅めの朝食のあと、ローカル電車に乗るためストラスブールの駅へ。チケットを買うのに行き先、電車の時刻、座席のクラスなどを入れるので少々時間がかかりましたが、黄色いモアイのような形をした”composteur”という改札機にチケットを通し、日時の刻印をしてホームに上がりました。手前のホームはTGVが多く出るようで、ローカル線は奥のほうのホームからの発車でした。乗ってしばらくすると重厚感のある車両が動き始め、やがて広大な畑が広がっているのが見えてきました。時折小さな町があったり、遠くにお城のようなものがあるのも見えました。

ぼんやり風景を眺めていると、武装した警察官らしき人たちが3人通り、しばらく後に車掌さんが回ってきました。チケットは2人で1枚だったので、1枚を差し出し、2人分のチェックを受けました。ホームは開放的で誰でも上がれてしまうのですが、改札機に通さずに乗車すると多額の罰金を取られるそうなので、要注意です。

コルマールは落ち着いた、住みよい感じの街でした。地図を持っていなかったので、観光客の流れる方向に、看板を見て確認しながら歩きました。駅を離れてすぐ、きれいに整備された公園(後で地図を見たところ”Place du Champs de Mars”と書いてありました)を横切りました。軍人らしき人の像と噴水があり、芝生や花壇がきれいでゆっくり座りたくなるような公園です。小さいメリーゴーランドが隅っこにありました。

公園を抜けて少し歩くと、かわいらしい木骨組みの家が点在する街に入りました。ツーリストオフィスをまずチェックし、地図を手に入れた後、近くのウンターリンデン博物館(Musée d'Unterlinden、7€/人)で、たくさんの宗教画や彫刻、像などを見ました。ほかにも甲冑や看板、家具など昔の道具や現代美術も展示されていますが、説明はすべてフランス語で、何が書いてあるかはわかりませんでした。じっくり中を回った後、近くのカフェで昼食をとりました。アルザス名物、タルトフランべ(Tarte Flanbée)1人前とそれぞれの飲み物をとったらおなかいっぱいになりました。アルザスの料理はちょっと量が多すぎるので、1/2人前で十分です。

33_コルマールの町並み-1.JPG

昼食後、サン・マルタン教会(CollégialeSt-Martin、無料)に入り、キャンドルを買って火をともしました。悪いことが起きませんように。屋根にはコウノトリの巣があり、平和な感じがする教会でした。さらに絵に描いたような家並みや店の看板を楽しみながら街を散策し、今はアルザス土産を売っている旧税関(Ancienne Douane)を通りぬけて、小ベニス(Petite Venise)の方向へ。ここには運河があって、ボートにも乗ることができますが、長い行列ができていました。船は見るだけにして、今度はミニトラムで街をぐるりと1周です(6€/人)。日本語のイヤホンガイドもあり、小ぢんまりとした街を30分ぐらいで回ることができました。2種類のミニトラムのほか、どうやら馬車もあるようでした。

Petite_Venice.JPG

トラムを降りると、今度はイヤホンガイドに案内されたドミニカン教会(Eglise des Dominicains、1.5€/人)に入り、「薔薇の茂みの聖母」の祭壇とステンドグラスを見学しました。中にいる間(17:45)には、一斉に教会の鐘が鳴り響き、教会の中は5分ほどの間、音の波でいっぱいになりました。教会は18:00までだったので、鐘が鳴り終わる頃に教会を後にしました。周囲はまだ明るいものの、日曜の晩はあっという間に街が静かになるので、こちらもストラスブールに帰ることにしました。いい街でした。

駅に戻りチケットを買うと、リストにないのに夫がもうすぐ電車が来ると慌てるので、来ていた列車に飛び乗りました。がくんと動き始めると、来るときに見た城壁が遠ざかり始めました。10分ちょっとの間、止まらない列車に不安を抱えて乗り続け、次に停車した小さな駅”Bollwiller”でいそいそと降りました。コルマール駅では10分後、30分後にも列車があるはずだったのに、この駅の時刻表は1時間以上列車がないことを示していて、更に不安は増大。駅舎は工事中、店も閉まり、バスもタクシーもなく、人もほとんどいない小さな田舎町に取り残され、途方にくれました。まだ列車があるだけましな状況のようでした。少し町を歩いてみましたが、特にみるところもないので、ケバブ屋で水を買って駅に戻りました。ケバブ屋はどこにでもあって、だいたい毎日開いているようです。駅で足りない分のチケットを買い、西日がきつくなってきた20時前、その日最終のストラスブール行きの列車に乗り、何とか戻ることができました。

今日は、列車には行き先がろくに表示されていないこと、Bollwillerで買った小さいサイズのチケットは左に寄せて改札機を通すということを発見しましたが、1時間以上使った割には小さな発見でした。時間にもよりますが、電車を間違ったとしても、小さい町で降りずにその先に大きな駅があるならそこまで行った方が本数は多そうです。

疲れたので、夕食はホテル下の日本食レストラン「おおさか」で済ませることにしました。久しぶりに味噌汁と焼き鳥と五目御飯をたべました。こちらの味付けなのでしょう、少々味が濃く、肉も大きく大味で、ちょっとイメージとは違っていました。でも、五目御飯にはもち米が入っていてモチモチして美味しく思えました。日本人の店員さんもいて、言葉がわからなくても入りやすい店ですが、メニューの日本語がちょくちょく間違っていました。そういえば、コルマールには「なごや」という店もありました。姉妹店ではないようですが、名前の適当さが似ています。

コルマール自体はいい街でしたが、終盤はあまり良くない1日でした。終わりよければすべて良し、と言いますが、逆の場合は…はぁ~…。
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ピチエ りょう

ジュネーブのピチエりょうと申します。ストラスブール在とのことでお伺いします。
2014年11月7-9日、Colmar の観光展で日本が名誉招待国となっています。この観光展の準備をしていただける方を探しています。コルマール在の日本人をご存知でしたら、ご紹介いただけますか?あるいは、日本伝統芸能ーお茶、いけばな、琴、三味線などをなさる方をご存知でしたら、ご紹介をお願いしたいです。
詳細をご説明しますので、一度メールをいただけますか?この観光展は、在フランス日本大使館、領事館、
パリ日本観光協会の協賛となります。

by ピチエ りょう (2014-05-15 23:15) 

Mme_Crepe

ピチエ りょう様

コメントをありがとうございます。
返事が遅くなりまして申し訳ありません。

私はすでに日本に帰国しております。

コルマール在住の日本芸能をする方とのこと、残念ながらコルマール在住の日本人の知り合いがおりません。

お力になれず申し訳ありません…。
by Mme_Crepe (2014-05-27 00:29) 

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