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2015フランス旅行 その16 ボルドーⅡ(Bordeaux) [バカンス]

2015年のフランス旅行記事の続き、いよいよ終盤です。
 → 2015年フランス旅行記事一覧はこちら

前回(ボルドーⅠ)の記事の大劇場(Grand Théâtre)、ペイ・ベルラン塔(Tour Pey-Berland)、サンタンドレ大聖堂(Cathédrale Saint-André)、アキテーヌ博物館(Museé d'Aquitaine)の続きを書いていきます。

アキテーヌ博物館を出て向かったのは、かつてワイン交易が盛んだったころにワイン商の邸宅や蔵が集まっていた歴史的地区・シャルトロン地区(Quartier des Chartrons)です。少し距離があるので、トラムに乗りました。トラムは1日券を買っておけば気軽に乗り降りできます。特に私の場合は中心街に泊まっていなかったので、何度も使えてお得でした。
(2017年8月4日現在、1回券1.6ユーロ/1日券4.6ユーロ/7日券13.4ユーロ。シティパス29ユーロ~)

トラム料金の参考URL:
(仏) https://www.infotbm.com/titres-et-tarifs
(英) https://www.infotbm.com/en/fares

街を流れる三日月形のガロンヌ川の川べりを歩いてみました。直前の宿泊地、トゥールーズにもガロンヌ川が流れているので、トゥールーズから船で下ってくるとここへたどり着くことになります。どちらの街で見ても幅があって立派な川なのですが、ボルドーでは大きな船が停泊しているし、何より川辺がまるで公園のように広く、人々がくつろいだり走ったりしているので、風景がより平らに見えました。雨が降ったので茶色い濁流になっていましたが、雲がぽっかり浮かんできれいでした。

11_Bordeaux_Garonne.JPG

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続いて、サン・ルイ教会(Eglise St-Louis)に入ってみました。さほど大きい教会ではないのですが、この日は普段は見られない祭壇画が公開されていて、さらにパイプオルガンコンサートが行われていたのです。
(歴史的建造物の一般公開Journées européennes du patrimoineについては、記事の最後に参考URLあり)

中に入ると、みんな静かに椅子に座って音楽に聴き入っていました。石の教会に響くオルガンの音は壮大で、じっくり音楽鑑賞するのも素敵なのですが、博物館に行く時間がなくなってしまうので、曲の切れ目を見計らって奥の祭壇画を見学し、そっと教会を後にしました。一般公開、最高!

13_Bordeaux_EgliseStLouis.JPG

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教会で心を休めた後は、シャルトロン地区らしい展示がある「ワインとネゴシアンの博物館(Musée du Vin et du Négoce de Bordeaux)」です。下の写真は博物館ではなく近辺の街並みなので、ワイン関係者の豪邸だったということなのでしょう。

15_Bordeaux_Chartrons.JPG

この博物館では、ボルドーワインの地区ごとの特徴やワインの種別、18-19世紀のワイン商の暮らしの説明を受け、蔵の見学をしました。また、希望者は最後にワインの試飲を付けることができました。ボルドーではシャトー巡りをしないということで、ちょっと味見…。

ワインとネゴシアンの博物館
(仏) http://www.museeduvinbordeaux.com/
(英) http://www.museeduvinbordeaux.com/who-are-we-2/

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続いて、カンコンス広場(Espalanade des Quinconces)に行きましたが、そろそろ日暮れが近づいて薄暗くなってきていました。低く浮かんでいた雲がまとまって去ろうとしているかのような空とジロンドの記念碑が不思議な光景を生み出していました。

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ガロンヌ川のライトにも灯がともり始めていました。ほかは薄暗いのに、夕日を浴びたピエール橋(Pont de Pierre)だけが赤く輝いていました。

18_Bordeaux_Garonne.JPG

我が家にあるガイドブックは古いためか載っていないのですが、ガロンヌ川とブルス広場(Place de la Bourse)の間にある池(ほぼ人工的な浅い水たまり)とそこに鏡のように映し出される光景は今や名所と言っていいスポットになっています。しかしながら、ホテルへの帰り際に立ち寄ってみたら、水面にさざ波がたち、水鏡など夢のまた夢でした。ただの池にしか見えませんでした。

19_Bordeaux_Pl.Bourse.JPG

諦めてここから鉄道の駅(Bordeaux St-Jean)そばの部屋に戻りましたが、食事を済ませてから、再度トラムで夜景を見にきてみました。でも、この池は犬や旅行者がはしゃぐのに最適なようで、誰かが踏み込むたびにいちいち波がたってしまって、鏡のような景色はなかなか見られませんでした。

もうダメだなと思い始めたころ、ふと水面に映る風景がだんだんきれいになってきていることに気が付きました。よく見たら水流が…。ついに池の水を抜き始めてしまったのか、もうダメだと諦めモードになったのですが、なんと!水がひいてぬれた地面には、鏡のように建物が写っていました。もはや波がたつこともありません。こうやって見ればいいのかと、目からウロコでした。(水がなくなったのは夏時間の22時ごろでした)

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こちらはトラム停車中のバージョンです。本当にきれいに鏡面になっていました。来てよかった!

20_Bordeaux_Pl.Bourse.JPG

この大きさでは見えないと思いますが、写真には小さく三日月も写っています。本当は本物の月は関係ないけれど、「月の港」といわれる場所で綺麗な夜景と三日月をセットで見ることができて、スッキリ幸せ気分でホテルに戻りました。

たった1日でしたが、もう十分ボルドーは堪能できました。一般公開だったこともあり、安くていい旅でした!
次はいよいよこの旅行の最終の地、サンテミリオンに行きます。

参考:
歴史的建造物等の一般公開(Journées européennes du patrimoine)
https://journeesdupatrimoine.culturecommunication.gouv.fr/
* Webの右肩に言語選択のボタンがあります。

ボルドー観光案内
(日) http://www.bordeaux-tourism.jp/
(仏) http://www.bordeaux-tourisme.com/


2015年フランス旅行記事一覧
その1 序章 / その2 アルザスワイン街道(Eguisheim) / その3 アルザスワイン街道(Kaysersberg) / その4 アルザスワイン街道 / その5 アルザスワイン街道(Gueberschwihr) / その6 ストラスブール(Strasbourg) / その7 ストラスブール(レストラン) / その8 ストラスブール(公園) / その9 ミディ運河(Canal du midi) / その10 カルカッソンヌⅠ(Carcassonne) / その11 カルカッソンヌⅡ(Carcassonne) / その12 カルカッソンヌⅢ(Carcassonne) / その13 トゥールーズⅠ(Toulouse) / その14 トゥールーズⅡ(Toulouse) / その15 ボルドーⅠ(Bordeaux) / その16 ボルドーⅡ(Bordeaux) / その17 サンテミリオン(St-Emilion)

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YAP

きれいな水鏡になってますね。
粘った甲斐がありましたね。
by YAP (2017-08-05 16:15) 

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