2015フランス旅行 その13 トゥールーズⅠ(Toulouse) [バカンス]
いつ仕上がるのか謎のペースですが、2015年のフランス旅行記事の続きです。
→ 2015年フランス旅行記事一覧はこちら
今回は、レンガ造りの建物が夕日に輝くことから”バラ色の町”とも呼ばれるトゥールーズ(Toulouse)その1です。
本によると、最初にこの町が築かれたのは紀元前3世紀で、その後ローマの植民地となり、5世紀には西ゴート王国の首都となりました。パステルの交易により商業都市として繁栄し、現在は、エアバスを中心とする航空産業の中心地となっているということです。
私の旅行の行程としては、トゥールーズ着→カルカッソンヌ→トゥールーズ、といったん素通りしてから戻ったという形だったので、鉄道駅、トゥールーズ・マタビオ駅に到着するとまず、ホテルに行って荷物を預けることにしました。今回のお宿はホテルアンバサダーでした。豪華でもない質素なホテルでしたが、私たちには十分でした。階段での荷物の上げ下げに苦労したと記憶しています。
駅の前にはカルカッソンヌで堪能したミディ運河が続いていました。
>> ミディ運河(Canal du midi)の記事はこちら
荷物を置くと、早速町の中心であるキャピトル(Capitole、今は市庁舎)へ向かいました。キャピトル広場は駅から歩いて20分ほどで、その道のりだけで、しっかりした街並みの大きな町だと実感しました。
キャピトル広場側から見ると裏手、キャピトルの入口の近くには16世紀の塔があります。何だろうと思ったら、こちらはツーリストインフォメーション(Office de Tourisme)でした。
キャピトルの名前は、絶対王制下の市参事会キャピトゥールに由来するそうです。1760年に完成した、横幅150mの堂々たる建物で、現在は市庁舎となっています。私が到着したときには、入口に結婚の宣言を済ませたらしき若者たちの団体がいて、建物はしまっている様子でした。
ガイドブックに、地元画家アンリ・マルタン(Henri Martin)が描いたガロンヌ川の四季をテーマとした絵があると書かれていたので、何とか見られないものかと扉の近くをウロウロしていると、中から男性が出てきて「入れるよ」と教えてくれました。
入口を入ると、フランスではよく通りの名前にもなっているジャン・ジョレス(Jean Jaurès1859-1914)らしき像がありました。社会主義者であり、政治家だったジョレスは、トゥールーズ大学で教壇にも立っていたそうなので、この土地ゆかりの人物ということになります。
2階に上がると(フランスでは1階)、目的のガロンヌ川の四季の絵がありました。柔らかなタッチの絵で川辺の春夏秋冬が描かれていました。
広場側には天井画や壁画がびっしりで、まるで宮殿のようでした。トゥールーズの歴史を描いたものだそうです。
キャピトルの絵を堪能して下へ降りると、やはり看板が出たままだったため観光客たちが中を覗きこんでいました。中で警備員にも止められなかったので、前の人がそうしてくれたように「入れるよ」と言って出ました。
キャピトル広場には布などのマーケットが出ていました。広場は大きく、広場から見るキャピトルもとても大きくて、写真を撮るためには広場の端っこの方まで行く必要がありました。
続いて、広場から一本道で行けるサン・セルナン・バジリカ聖堂(Basillique St-Sernin)に向かうことにしました。南側入口には12世紀初めのものというミエジェヴィル門がありました。フランス最大のロマネスク教会ということで、奥行は150mもあって、簡単には写真におさまってくれません。キャピトルといい、この町は建物のスケールが大きいようです。
聖堂は中もとても広かったですが、何より印象に残ったのは、パイプオルガンの音が聖堂中に鳴り響いていたことです。練習のようでしたが、大きい聖堂の中で聞くパイプオルガンの音は、空気全部が音楽になってしまったかのような響きがあり、地面から振動がびりびりと伝わってくるようでした。
…と、ここまで書いたら長くなってしまったので、トゥールーズ前編はここまでとしたいと思います。
また続く。。。
2015年フランス旅行記事一覧
その1 序章 / その2 アルザスワイン街道(Eguisheim) / その3 アルザスワイン街道(Kaysersberg) / その4 アルザスワイン街道 / その5 アルザスワイン街道(Gueberschwihr) / その6 ストラスブール(Strasbourg) / その7 ストラスブール(レストラン) / その8 ストラスブール(公園) / その9 ミディ運河(Canal du midi) / その10 カルカッソンヌⅠ(Carcassonne) / その11 カルカッソンヌⅡ(Carcassonne) / その12 カルカッソンヌⅢ(Carcassonne) / その13 トゥールーズⅠ(Toulouse) / その14 トゥールーズⅡ(Toulouse) / その15 ボルドーⅠ(Bordeaux) / その16 ボルドーⅡ(Bordeaux) / その17 サンテミリオン(St-Emilion)
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今回は、レンガ造りの建物が夕日に輝くことから”バラ色の町”とも呼ばれるトゥールーズ(Toulouse)その1です。
本によると、最初にこの町が築かれたのは紀元前3世紀で、その後ローマの植民地となり、5世紀には西ゴート王国の首都となりました。パステルの交易により商業都市として繁栄し、現在は、エアバスを中心とする航空産業の中心地となっているということです。
私の旅行の行程としては、トゥールーズ着→カルカッソンヌ→トゥールーズ、といったん素通りしてから戻ったという形だったので、鉄道駅、トゥールーズ・マタビオ駅に到着するとまず、ホテルに行って荷物を預けることにしました。今回のお宿はホテルアンバサダーでした。豪華でもない質素なホテルでしたが、私たちには十分でした。階段での荷物の上げ下げに苦労したと記憶しています。
駅の前にはカルカッソンヌで堪能したミディ運河が続いていました。
>> ミディ運河(Canal du midi)の記事はこちら
荷物を置くと、早速町の中心であるキャピトル(Capitole、今は市庁舎)へ向かいました。キャピトル広場は駅から歩いて20分ほどで、その道のりだけで、しっかりした街並みの大きな町だと実感しました。
キャピトル広場側から見ると裏手、キャピトルの入口の近くには16世紀の塔があります。何だろうと思ったら、こちらはツーリストインフォメーション(Office de Tourisme)でした。
キャピトルの名前は、絶対王制下の市参事会キャピトゥールに由来するそうです。1760年に完成した、横幅150mの堂々たる建物で、現在は市庁舎となっています。私が到着したときには、入口に結婚の宣言を済ませたらしき若者たちの団体がいて、建物はしまっている様子でした。
ガイドブックに、地元画家アンリ・マルタン(Henri Martin)が描いたガロンヌ川の四季をテーマとした絵があると書かれていたので、何とか見られないものかと扉の近くをウロウロしていると、中から男性が出てきて「入れるよ」と教えてくれました。
入口を入ると、フランスではよく通りの名前にもなっているジャン・ジョレス(Jean Jaurès1859-1914)らしき像がありました。社会主義者であり、政治家だったジョレスは、トゥールーズ大学で教壇にも立っていたそうなので、この土地ゆかりの人物ということになります。
2階に上がると(フランスでは1階)、目的のガロンヌ川の四季の絵がありました。柔らかなタッチの絵で川辺の春夏秋冬が描かれていました。
広場側には天井画や壁画がびっしりで、まるで宮殿のようでした。トゥールーズの歴史を描いたものだそうです。
キャピトルの絵を堪能して下へ降りると、やはり看板が出たままだったため観光客たちが中を覗きこんでいました。中で警備員にも止められなかったので、前の人がそうしてくれたように「入れるよ」と言って出ました。
キャピトル広場には布などのマーケットが出ていました。広場は大きく、広場から見るキャピトルもとても大きくて、写真を撮るためには広場の端っこの方まで行く必要がありました。
続いて、広場から一本道で行けるサン・セルナン・バジリカ聖堂(Basillique St-Sernin)に向かうことにしました。南側入口には12世紀初めのものというミエジェヴィル門がありました。フランス最大のロマネスク教会ということで、奥行は150mもあって、簡単には写真におさまってくれません。キャピトルといい、この町は建物のスケールが大きいようです。
聖堂は中もとても広かったですが、何より印象に残ったのは、パイプオルガンの音が聖堂中に鳴り響いていたことです。練習のようでしたが、大きい聖堂の中で聞くパイプオルガンの音は、空気全部が音楽になってしまったかのような響きがあり、地面から振動がびりびりと伝わってくるようでした。
…と、ここまで書いたら長くなってしまったので、トゥールーズ前編はここまでとしたいと思います。
また続く。。。
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トゥールーズという名前を聞くと、エアバスの拠点ということしか知りませんが、けっこう歴史ある雰囲気なんですね。
by YAP (2017-05-26 08:04)