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ガレット・デ・ロワ in Japan [名物]

あけましておめでとうございます。今年もぼちぼち更新します。

さて、今日は公現節、エピファニーです。12月に生誕したキリストに東方三博士が会ったとされている日です。フランスではこれにちなみ、この日の前後にガレット・デ・ロワ(アーモンドクリームを包んだパイ)を食べます。この複数形のロワ(rois、発音は一緒)は東方三博士のことです。お菓子の中には小さな陶器(フェーブ、もとはソラマメの意)が1つ入れられ、王冠が添えられているのが普通です。みんなで一緒に食べて、フェーブが当たった人が王様!当たると今年は幸せでいられるとか。パイではなくブリオッシュを使う地域もあります。

さて、日本で久々の正月を迎えた私は、モチやおせちに飽きてくるとこのガレット・デ・ロワが気になり始めました。フランス語の名前を関するお菓子屋さんも多いことだし、気軽に見つかるだろう、などと思ったのは甘かった…。正月あけに、特別な用もないのに丸々パイを買う人などろくにいないのか、探すのは割と困難でした。

フランスではお菓子屋もパン屋も1月後半ごろまでガレット・デ・ロワを並べていましたが、日本では予約なしで買うのは難しいみたいで、さらに並んでいるのもごく短期間で、なかなか巡り会えないようです。

今年は、これまでに2つのガレット・デ・ロワに出会いました。一つは銀座プランタン(というよりパリ?)の有名なパティスリー、Angelinaです。銀座ではなく別のお店で10~11㎝程度の小ぶりのものをゲット。モンブランが有名なお店ということもあって、マロン味で、フェーブは別添、中にはアーモンドが入っているということでした。(食べかけで、まだアーモンドに出会っていません)
ただ、よく考えると王冠をもらっていなかったような…。大きな忘れものでした。

epiphanie2014-1.JPG epiphanie2014-2.JPG

フェーブは通常陶器なので、間違って噛むと歯が悪くなるとか陶器が割れてけがをするとか飲み込むとかいった事故が起こりえます。日本ではガレット・デ・ロワを食べる風習がないこともあり、事故防止のためにフェーブを入れずにいるのだろうと思います。いろいろ調べてみましたが、日本では多くの店がこういう形をとっているようです。一応、自分で切り分けてから入れることはできますが、もうアーモンドだけで用は足りているような?私としてはフェーブも楽しみのひとつなので、付いているのはうれしいのですが。

東京に数か所の拠点を持つMariageというお店でもガレット・デ・ロワを見つけました。別のものを買ったのでガレットは買えませんでしたが、こちらも大きすぎず手頃サイズでした。真ん中に乗っかっていた陶器らしきものが、おそらく別添のフェーブだったのだと思いますが、1月5日までとのことだったので、もう手に入りません。また来年。

日本においては超高級パン屋であるPAULでもフランスと同じくガレット・デ・ロワを売っているようです。販売期間としてはもうしばらく買えそうですが、今日覗いてみたら、閉店間際でパンすらほとんどない状態で、縁がありませんでした。レジ前にある看板を恨めしく見つめ、店を後にしました。Paulは毎年オリジナルのフェーブを売り出しています。ほしいなあ…。

さっと調べたところ、ピエール・エルメやサダハル・アオキ、ジャン=ポール・エヴァンなど高級フランス菓子のお店では普通に売り出されており、ほかでも東京の大きなデパートでは買いやすいようにみえました。やっぱり日本の中心は東京らしい…。ただ、やっぱりフランスに比べると販売期間は短いようです。日本で手に入れるには年末の予約が一番安心なようです。

今年、できればあと一種類ぐらいは食べたい、と気持ちだけ先走る公現節2014でした。

※ 楽天などの通販でもあとしばらくは買えるようです。








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