オリジナルバッグ

フランスでは、買い物の際に自分の買い物袋をもって行くのが普通です。手ぶらで行くと、レジ袋かエコバッグを買う羽目になってしまうからです。でも、スーパーや各ブティックのオリジナルバッグは丈夫だしデザインも多様で、それなりに魅力的なときがあります。

先日、ある紅茶屋さんで買い物をしていたときのこと。この日は買い物が多くて到着したのは閉店間際、しかも大荷物を持っていました。早く帰りたくて仕方ない店員さんにさぞかし嫌な顔をされるだろうと思い、急いで商品を選んでレジに行くと、店員さんはにこやかに、しかもオリジナルバッグを広げて待っていました。これは以前からちょっとばかり気になっていたかばん･･･。

期待するのは禁物と思っていましたが、レジを通った商品はバッグにどんどん入れられていき、最後に「これはプレゼントよ」とこのバッグが差し出されました。しかもオマケの試飲ティーバッグ入りで、私は「なんてラッキーなんでしょう、有難う！」とかいった台詞を言って、機嫌よくお店を出ました。店員さんも最後の客がいなくなって上機嫌でした。

このときは、「まとめ買いはお得だな」ぐらいに思っていましたが、後日ウインドウに飾られたバッグの値段を何気なく見てみたら･･･13ユーロもする代物でした。もう単なるエコバッグとは呼べない領域のかばんなのでした。

後日、知人宅にお邪魔したときにこのバッグを発見しました。「私も先日貰ったんです」と話をしたところ、「えっ、その金額で？」と意外なお返事。聞くところによると、その方のご友人は私の3倍ほどの買い物をしてバッグを貰ったのですが、ご本人は私より多い買い物をしたのにおねだりしてもなかなか貰えなかったようなのです。そりゃ、「えっ？」と言いたくもなります。

そういえば箱を一つだけ買ったときの対応も人によって違うかもしれません。あるときはそのまま箱だけが渡されるのに、あるときはカタログを添えて紙袋に入れてくれたりします。結局、店員さんの気分次第、または店員さんによって基準が違っているのです。ちょっといい紅茶屋さんなのですが、こういった事務的な部分は完全にフランスクオリティー･･･。私はとてもツイていただけなのだと再認識しました。

紅茶の名誉のために、お店の名前は伏せておきますが･･･カバンは気に入っています！ラッキー！