リヨン歴史地区 [バカンス]
フランス東部旅行2日目の観光のメインはフランス南東部にあるリヨン（Lyon）でした。
→ 1日目（ブザンソン）
リヨンは紀元前1世紀にローマ人によってガリア3州と呼ばれた3つの地方の首都に定められたことを起源とする歴史都市で、15世紀にフランス国王ルイ11世が自由市を開く特恵をこの都市に与え、フランソワ1世がイタリアから絹を導入したことがきっかけで、絹織物工業が急速に発展しました。同時期に活版印刷技術も導入され、商業や出版業の中枢となり、ヨーロッパの政治･経済の拠点として発展し、現在もフランス第二の都市として繁栄しています。
また、ソーヌ川西岸の旧市街（Vieux Lyon）と、ソーヌ（Saône）川・ローヌ（Rhône）川のふたつの川に挟まれた半島地域に存在する建築物群は、リヨン歴史地区（Historic Site of Lyons）として世界遺産に登録されています（1998年、文化遺産）。この区域には、古代ローマ時代の遺跡や12世紀に建てられた大聖堂、絹織物工業に関する建造物などが残り、町の発展の歴史を今に伝えています。
私はまず、市庁舎（Hôtel de Ville）付近に行きました。単に、ホテルから出やすかったからなんですけど･･･。この市庁舎は、17世紀に建てられたもののその後焼失し、18世紀にヴェルサイユ宮殿の礼拝堂の設計者として知られる建築家ロベール・ド・コットによって再建されたものです。内部の広間の天井や壁面は、彫刻や壁画で装飾されている･･･とのことですが、外観しか見られませんでした。
個人的には、市庁舎よりも、前の広場にある噴水の方が興味深かったです。女神か何かが馬車に乗っている像があるのですが、、、馬たちの鼻から白い鼻息が出ているんですよ！なぜかこっちの鼻息が荒くなり、何枚も写真を撮ってしまいました。
次いで、町の中心地となっているベルクール広場（Place Bellecour）に行きました。17世紀につくられた大きい広場で、中央にフランス国王ルイ14世の騎馬像が立っています。インフォメーションもあるし、フルヴィエール（Fourvière）の丘に立つ聖堂などを見上げることもできました。広場近く（丘に向かって左前方、道路を渡ったところ）にはリヨン出身の作家サンテグジュペリ（Saint-Exupéry）と星の王子様の像がありました。
続いて、ケーブルカーでフルヴィエールの丘に上がりました。丘の上に建つノートルダム･ド･フルヴィエール聖堂（Basilique Notre-Dame de Fourvière）は、リヨン市民の寄付によって1872年～1896年に建てられた聖堂で、屋根に金色に輝く聖母マリア像があります。内部はモザイク装飾がきれいだったのですが･･･残念ながら大工事中で、その美しさを十分は味わえませんでした･･･。
西の扉の上にある絵に描かれた、緑の服を着て祈る女性は、リヨン市民をあらわしている、と書いてありました。リヨン市民が建てた聖堂らしい壁画でした。地下聖堂では、祭壇付近の装飾と、聖ヤコブの人生と巡礼路を描いたタペストリーがきれいでした。
聖堂外のテラスからはリヨンの町がよく見渡せます。フランス第2の都市だけあって町は巨大で、端っこがどこかは全然わかりませんでした。
聖堂の近くには、紀元前1世紀に建造されたローマ劇場（Théâtre Romains）がありました。約1万人を収容できたとか･･･。その隣にはオデオンという小さい劇場も並んでいました。周囲は住宅街だし丘の下にはびっしりと並んだ建物群が見え、ここだけが別の世界のようでした。
ここまでめぐって、ふとフルヴィエールの聖堂が「大聖堂」ではないことに思い当たり、ふもとにあるサン･ジャン大司教座大聖堂（Primatiale St-Jean）にも入ってみました。12世紀から建設が始まり、13世紀にフランス国王ルイ世によって大幅に改築されたという大聖堂には、天文時計や宝物などもあって結構だったのですが、やはり大規模工事中でした。祭壇方向が布で覆われてしまっており、残念でした･･･。
リヨン旧市街の主だったものを見て、私のリヨン観光は終了となりました。他に絹織物関係の施設や美術館、手軽に食事できるブション（Bouchon）という庶民的レストランといった見所もあります。織物工業が盛んだった頃に商品を雨でぬらさないように利用された屋根つきの小道・トラブール（Traboule）も見られなかったので、機会があればまた訪れたいと思います。
（関連ブログ）
フランス東部の旅（総括） / 1日目（ブザンソン） / 2日目（フランシュ･コンテ地方の名物） /
3日目（シュヴァルの理想宮） / 3日目（ポール･ボキューズ（レストラン）） / 4日目（ヴェズレー） /
4日目（フォントネー修道院） / 4日目（シャポー･ルージュ（レストラン）） / 5日目（ディジョン）
→ 1日目（ブザンソン）
リヨンは紀元前1世紀にローマ人によってガリア3州と呼ばれた3つの地方の首都に定められたことを起源とする歴史都市で、15世紀にフランス国王ルイ11世が自由市を開く特恵をこの都市に与え、フランソワ1世がイタリアから絹を導入したことがきっかけで、絹織物工業が急速に発展しました。同時期に活版印刷技術も導入され、商業や出版業の中枢となり、ヨーロッパの政治･経済の拠点として発展し、現在もフランス第二の都市として繁栄しています。
また、ソーヌ川西岸の旧市街（Vieux Lyon）と、ソーヌ（Saône）川・ローヌ（Rhône）川のふたつの川に挟まれた半島地域に存在する建築物群は、リヨン歴史地区（Historic Site of Lyons）として世界遺産に登録されています（1998年、文化遺産）。この区域には、古代ローマ時代の遺跡や12世紀に建てられた大聖堂、絹織物工業に関する建造物などが残り、町の発展の歴史を今に伝えています。
私はまず、市庁舎（Hôtel de Ville）付近に行きました。単に、ホテルから出やすかったからなんですけど･･･。この市庁舎は、17世紀に建てられたもののその後焼失し、18世紀にヴェルサイユ宮殿の礼拝堂の設計者として知られる建築家ロベール・ド・コットによって再建されたものです。内部の広間の天井や壁面は、彫刻や壁画で装飾されている･･･とのことですが、外観しか見られませんでした。
個人的には、市庁舎よりも、前の広場にある噴水の方が興味深かったです。女神か何かが馬車に乗っている像があるのですが、、、馬たちの鼻から白い鼻息が出ているんですよ！なぜかこっちの鼻息が荒くなり、何枚も写真を撮ってしまいました。
次いで、町の中心地となっているベルクール広場（Place Bellecour）に行きました。17世紀につくられた大きい広場で、中央にフランス国王ルイ14世の騎馬像が立っています。インフォメーションもあるし、フルヴィエール（Fourvière）の丘に立つ聖堂などを見上げることもできました。広場近く（丘に向かって左前方、道路を渡ったところ）にはリヨン出身の作家サンテグジュペリ（Saint-Exupéry）と星の王子様の像がありました。
続いて、ケーブルカーでフルヴィエールの丘に上がりました。丘の上に建つノートルダム･ド･フルヴィエール聖堂（Basilique Notre-Dame de Fourvière）は、リヨン市民の寄付によって1872年～1896年に建てられた聖堂で、屋根に金色に輝く聖母マリア像があります。内部はモザイク装飾がきれいだったのですが･･･残念ながら大工事中で、その美しさを十分は味わえませんでした･･･。
西の扉の上にある絵に描かれた、緑の服を着て祈る女性は、リヨン市民をあらわしている、と書いてありました。リヨン市民が建てた聖堂らしい壁画でした。地下聖堂では、祭壇付近の装飾と、聖ヤコブの人生と巡礼路を描いたタペストリーがきれいでした。
聖堂外のテラスからはリヨンの町がよく見渡せます。フランス第2の都市だけあって町は巨大で、端っこがどこかは全然わかりませんでした。
聖堂の近くには、紀元前1世紀に建造されたローマ劇場（Théâtre Romains）がありました。約1万人を収容できたとか･･･。その隣にはオデオンという小さい劇場も並んでいました。周囲は住宅街だし丘の下にはびっしりと並んだ建物群が見え、ここだけが別の世界のようでした。
ここまでめぐって、ふとフルヴィエールの聖堂が「大聖堂」ではないことに思い当たり、ふもとにあるサン･ジャン大司教座大聖堂（Primatiale St-Jean）にも入ってみました。12世紀から建設が始まり、13世紀にフランス国王ルイ世によって大幅に改築されたという大聖堂には、天文時計や宝物などもあって結構だったのですが、やはり大規模工事中でした。祭壇方向が布で覆われてしまっており、残念でした･･･。
リヨン旧市街の主だったものを見て、私のリヨン観光は終了となりました。他に絹織物関係の施設や美術館、手軽に食事できるブション（Bouchon）という庶民的レストランといった見所もあります。織物工業が盛んだった頃に商品を雨でぬらさないように利用された屋根つきの小道・トラブール（Traboule）も見られなかったので、機会があればまた訪れたいと思います。
（関連ブログ）
フランス東部の旅（総括） / 1日目（ブザンソン） / 2日目（フランシュ･コンテ地方の名物） /
3日目（シュヴァルの理想宮） / 3日目（ポール･ボキューズ（レストラン）） / 4日目（ヴェズレー） /
4日目（フォントネー修道院） / 4日目（シャポー･ルージュ（レストラン）） / 5日目（ディジョン）
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