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サン・ピエール・ル・ジュンヌ・プロテスタント教会 [ストラスブールのスポット]

ストラスブールの中心部には、サン・ピエール教会が3つあります。一番古いのがサン・ピエール・ル・ヴュー(Saint-Pierre-le-Vieux)教会で、駅からマクドナルドの横の通りをまっすぐ歩いていくと正面に見えてくる赤茶色の教会です。こちらはカトリック教会です。

残る2つの教会はいずれもサン・ピエール・ル・ジュンヌ(Saint-Pierre-le-Jeune)教会です。一方はカトリック、もう一方はプロテスタントの教会です。カトリックの方は裁判所の隣にある赤い石と緑の屋根が色鮮やかで印象的です。川沿いですが旧市街より外に位置し、観光客が入るのはほとんど見たことがありません。

St-Pierre-le-Vieux.JPG St-Pierre-le-Jeune,Catholique.JPG St-Pierre-le-Jeune,Protestant-1.JPG
 サン・ピエール・ル・ヴュー    サン・ピエール・ル・ジュンヌ(カ)  サン・ピエール・ル・ジュンヌ(プ)

サン・ピエール・ル・ジュンヌ・プロテスタントは、ホテルソフィテルの横にある静かな教会です。ミサなどの時以外は観光できるよう扉が開かれています。内部には人がいますが見学料はいらないし、各言語の案内が用意されていて、それを読みながら見学することができます。

サン・ピエール・ル・ジュンヌ・プロテスタント教会の古い部分は11世紀にさかのぼります。これができたときに既に別のサン・ピエール教会(サン・ピエール・ル・ヴュー)があったために”ジュンヌ”(=若年)と呼ばれるようになったそうです。

現存の教会は13世紀後半に建築が始まったもので、後部には船に乗る聖人たちの絵が大きく描かれ、内陣仕切り壁の上にはシルベルマンのオルガンが据えられ、周囲には古いフレスコ画が残っています。奥には列柱廊を備えた中庭があり、街の中心部にいるのを忘れるような静かな空間となっています。

この教会はストラスブールのキリスト教の歴史に翻弄されてきたようです。教会は宗教改革により1524年にカトリックからプロテスタントに改宗しますが、1682年には国王ルイ14世より内陣にカトリックの教会堂を再興、後にカトリックのサン・ピエール・ル・ジュンヌ教会ができたため、1898年にまた全体がプロテスタントのものとなりました。

この教会の壁画は少々古すぎて、個人的にはもう少し修復すればいいのにと思うこともありますが、内陣のステンドグラスや三位一体礼拝堂などは大変美しく、時間があれば立ち寄る価値がある教会です。

St-Pierre-le-Jeune,Protestant-2.JPG St-Pierre-le-Jeune,Protestant-3.JPG St-Pierre-le-Jeune,Protestant-4.JPG

(今日のフランス語)  église  教会

(参考)
 St-Pierre-le-Jeune(Protestant): http://www.saintpierrelejeune.org/
 St-Pierre-le-Jeune(Catholique): http://www.paroisse-catholique-stpierre.com/

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