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大聖堂の東方三博士 [ストラスブールのスポット]

今日は公現祭(1月6日)のお祈りをした教会も多かったことと思います。1月6日に、星に導かれてキリストを訪問したという東方三博士は、ストラスブールの大聖堂(カテドラル)の中でもあちこちに描かれています。彼らはそれぞれ黄金、没薬(もつやく)、乳香を持っており、3人のうち1人が黒人とされることが多いようです。

先月、友人にくっついてカテドラルに描かれている東方三博士をめぐり、解説するというツアーに参加しました。まずは祭壇に向かって左側にある彫刻の前へ。クリスマス時期は扉が開けられていましたが、扉が閉じられて見られないこともある彫刻です。扉つきの彫刻は2つありますが、この時案内されたのは聖パンクラス、聖ニコラ、聖カタリナの彫刻の前でした。

通常、真ん中の3人の聖人に目が向きがちですが、説明はその右側の扉絵についてでした。確かに、そこには聖母子像と東方三博士の彫刻があります。解説を聞いて良く見てみると、何と「3」博士なのに「4」人の像があります。ガイドがいうにはアメリカ大陸が発見されたので、その代表として1人追加されているということです。…ホントかな!?北側(外)にある彫刻も良く見ると4人います。これらは少なくともアメリカ大陸の存在がヨーロッパに知られるようになってから作られたということになります。

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          扉絵。聖母子+4人   北側の彫刻。聖母子+3人   ・・・左にもう1人いる!

祭壇の脇あたりはカテドラルの中でも最も古い部分のようです。大部分がゴシック様式でできているのに対し、このあたりにはロマネスク建築の丸いアーチが残っています。ガイドツアーでは、通常閉まっている奥(北)の扉をあけて扉の向こう側(まだ外には出ない)にある彫刻も見せてくれました。東方三博士の通り道だと言っていたように思いますが、それを象徴するように、扉の上には東方三博士と聖母子の像が刻まれていました。

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普段は見ることができない彫刻

ツアーでは更に、カテドラル入口の上部にある彫刻、天文時計の横にあるフレスコ画、冬にだけ展示されるタペストリー14枚のうち東方三博士が描かれている1枚が紹介されました。また、オルガンの脇に昔あったという三博士の像や、身廊南側上部にあるステンドグラスについても触れていました。後からステンドグラスをよく見ると、確かに聖母子と東方三博士が描かれていました。これらはいずれも3人だけのようです。

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                入口上部のタンパン         身廊上部ステンドグラス

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             冬にしか見られないタペストリー     天文時計横のフレスコ画

しかし、探せばたくさんあるもんですねぇ…!

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