オペラ「魔笛」 in Strasboug [音楽]
フランスでオペラ、となるとパリのオペラ座をイメージしますが、一応ストラスブールにもオペラ座(Opéra National du Rhin*)があります。今シーズンは40周年ということもあってか、気張った演目が用意されているような感じがして、私も発売初日にチケットを買いに出かけました。
買った演目の一つはモーツァルトの「魔笛」でした。初演の12月7日に席を取ることができた(というか発売初日にしてここしか空いていなかった)ので、先日行ってきました!3階の一番後ろの席でどの程度見えるかが心配でしたが、行ってみるとほぼ正面だったので舞台は問題なく見ることが出来ました。
舞台は古代エジプト・・・のはずだったんですが、今回は新たな演出ということで、かなり現代的なアレンジがなされていました。服装はもちろん、王子が銃を握っていたり、鳥刺しのパパゲーノが古い飛行機に住み、缶詰を食べていたり、指紋認証の研究所(?)になったりと、古代エジプトの設定は消え去っていました。ところどころに映像も使われていました。
衣装や道具は現代的ではありましたが、ストーリーや音楽は変わりません。誰でも耳にしたことがある有名なアリアを生演奏にのせて生の歌声で聴くことができました。歌うのが大変に難しい超絶技巧を要する曲が盛り込まれているということもあって、観客も熱い拍手を何度も送っていました。ハッピーエンドなので物語はすっきりした形で終わりました。
ただ・・・少し嫌だなと思ったのは王子たちが水の試練を受ける場面です。ここでは正面の丸い木の部分に映像が投影されたのですが、使われた映像が1年9ヶ月前に起こった東北大震災の津波の映像だったんです。確かに地震や津波を乗り越えることは人類にとって大きな試練と言えるかもしれません。でも、黒い波が堤防を乗り越え、船や家をなぎ倒していく映像、まさにそこで人が死んでいったであろう映像をオペラで見るなんて、不愉快でした。
そんなわけで、物語や音楽、コミカルな演出までは良かったのですが、この舞台では何か嫌な気持ちが残ってしまいました。次に魔笛を見る機会があるなら・・・オリジナルバージョンで見たいです。
* Opéra National du Rhin (OnR): www.operanationaldurhin.eu
<演目等詳細>
Die Zauberflöte (仏:La Flûte enchantée)
(Nouvelle Production Coproduction avec l'Opéra Nice Côte d'Azur)
Direction musicale: Theodor Guschlbauer
Mise en scène: Mariame Clément
Décors et costumes: Julia Hansen
Lumières :Marion Hewlett
vidéo: fettFilm (Momme Hinrichs et Torge Möller)
--------------------------------------------------------------------------------
Sarastro: Bálint Szabó
La Reine de la Nuit: Susanne Elmark
Tamino: Sébastien Droy
Pamina: Olga Pasichnyk
Papageno: Paul Armin Edelmann
Papagena: Gudrun Sidonie Otto
Monostatos: Adrian Thompson
Première Dame: Anneke Luyten
Deuxième Dame: Aline Martin
Troisième Dame: Eve-Maud Hubeaux
Premier Prêtre, 1er Homme armé: Mark Van Arsdale
Deuxième Prêtre: Jean-Gabriel Saint-Martin
L’Orateur, 2e Homme armé: Raimund Nolte
Chœurs de l'OnR
Petits Chanteurs de Strasbourg
Maîtrise de l'OnR
Orchestre symphonique de Mulhouse
買った演目の一つはモーツァルトの「魔笛」でした。初演の12月7日に席を取ることができた(というか発売初日にしてここしか空いていなかった)ので、先日行ってきました!3階の一番後ろの席でどの程度見えるかが心配でしたが、行ってみるとほぼ正面だったので舞台は問題なく見ることが出来ました。
舞台は古代エジプト・・・のはずだったんですが、今回は新たな演出ということで、かなり現代的なアレンジがなされていました。服装はもちろん、王子が銃を握っていたり、鳥刺しのパパゲーノが古い飛行機に住み、缶詰を食べていたり、指紋認証の研究所(?)になったりと、古代エジプトの設定は消え去っていました。ところどころに映像も使われていました。
衣装や道具は現代的ではありましたが、ストーリーや音楽は変わりません。誰でも耳にしたことがある有名なアリアを生演奏にのせて生の歌声で聴くことができました。歌うのが大変に難しい超絶技巧を要する曲が盛り込まれているということもあって、観客も熱い拍手を何度も送っていました。ハッピーエンドなので物語はすっきりした形で終わりました。
ただ・・・少し嫌だなと思ったのは王子たちが水の試練を受ける場面です。ここでは正面の丸い木の部分に映像が投影されたのですが、使われた映像が1年9ヶ月前に起こった東北大震災の津波の映像だったんです。確かに地震や津波を乗り越えることは人類にとって大きな試練と言えるかもしれません。でも、黒い波が堤防を乗り越え、船や家をなぎ倒していく映像、まさにそこで人が死んでいったであろう映像をオペラで見るなんて、不愉快でした。
そんなわけで、物語や音楽、コミカルな演出までは良かったのですが、この舞台では何か嫌な気持ちが残ってしまいました。次に魔笛を見る機会があるなら・・・オリジナルバージョンで見たいです。
* Opéra National du Rhin (OnR): www.operanationaldurhin.eu
<演目等詳細>
Die Zauberflöte (仏:La Flûte enchantée)
(Nouvelle Production Coproduction avec l'Opéra Nice Côte d'Azur)
Direction musicale: Theodor Guschlbauer
Mise en scène: Mariame Clément
Décors et costumes: Julia Hansen
Lumières :Marion Hewlett
vidéo: fettFilm (Momme Hinrichs et Torge Möller)
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Sarastro: Bálint Szabó
La Reine de la Nuit: Susanne Elmark
Tamino: Sébastien Droy
Pamina: Olga Pasichnyk
Papageno: Paul Armin Edelmann
Papagena: Gudrun Sidonie Otto
Monostatos: Adrian Thompson
Première Dame: Anneke Luyten
Deuxième Dame: Aline Martin
Troisième Dame: Eve-Maud Hubeaux
Premier Prêtre, 1er Homme armé: Mark Van Arsdale
Deuxième Prêtre: Jean-Gabriel Saint-Martin
L’Orateur, 2e Homme armé: Raimund Nolte
Chœurs de l'OnR
Petits Chanteurs de Strasbourg
Maîtrise de l'OnR
Orchestre symphonique de Mulhouse
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