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サン・ギョーム教会のコンサート [ストラスブールのスポット]

Eglise_st-guillaume.JPG10月5日の夜、サン・ギョーム教会の無料コンサートに行ってきました。サン・ギョーム(St-Guillaume)教会は旧市街を囲むイル川沿い(外側)にある教会です。漁師河岸にあるので、昔は漁師たちの教会であったと思われます。近くには水上に浮かぶ船のレストランなどもあります。クルーズ船では終盤に横を通ります。アナウンスでは、昔はてっぺんに風見鶏ではなくお魚がついていました、屋根の形はトンカチでたたいたよう、と説明されています。

教会のWebサイトを見ると、教会の設置は14世紀で、基本的に17世紀に現在のような姿になっています。1534年にプロテスタントの教会となっています。

普段は入口が閉まっていて中を見ることはできませんが、サン・ギョーム教会にはシルベルマンのオルガンがあります。このオルガンは暫く修復中で、8月に教会のコンサート(ピアノ、クラリネット、フルート)に行ったときは箱は空っぽになっていました。この10月5日のコンサートが新しく生まれ変わったオルガンのお披露目会(Inauguration de l'orgue)でもありました。

st-guillaume-orgue2.JPG st-guillaume-orgue1.JPG

コンサートは無料でしたが、寄付用のカゴは用意されていました。この教会では休憩時間にカゴをまわすのが通例のようです。前回のコンサートでは寸前に逃げるように帰って行く人たちを見ましたが、無料と書いてあるのだから別に入れなくてもなんてことはありません。逃げた人たちは多分、プログラムにあった別の会費を読み違って驚いたのだと思います。このときは後半が楽しかったんですけどね・・・。我が家では教会の無料のコンサートには気持ち程度にコインを入れることにしています。

J.S.バッハの(超)有名曲「トッカータとフーガニ短調」もプログラムに組み込まれていました。タイトルでぴんと来ない人でも最初の何秒かは知っていることでしょう。隣の人はいちいち携帯電話で録音をしていたようでした。無料コンサートではありますがプロの演奏。「いいのかな?」と気にはなりましたが、他にも同じような人はいました。ちなみに彼は、途中で回ってきたカゴも素通りさせました・・・。

コンサートの最後には突然とある夫婦の名前が呼ばれました。ワインと花束を受け取る夫婦・・・誰だっけな、と思ったら、このオルガンを修復した楽器製作者Koenig夫妻でした。こういう人たちの尽力によってこのオルガンは受け継がれてきたんですね。

今シーズン、サン・ギョーム教会では何回かのコンサートを予定しています。詳細は下記へ。
 サン・ギョーム教会: http://www.saint-guillaume.org/

(今日のフランス語)  Orgue  パイプオルガン (男性名詞)
今回の曲目等
 オルガン奏者: Francis Jacob
 曲目:
  Intrada (作曲者不明)
  Conzon A. 6 (Giovanni Valentini)
  Cappriccio sopra re fa mi sol (Giovanni de Macque)
  Cappriccio sopra re fa mi sol (Bernard Foccroule)
  Prélude en sol majeur (Nicolaus Bruhns)
  Choral en trio BWV 655 (Johann Sebastian Bach)
  Toccata et fugue en ré mineur BWV 565 (Johann Sebastian Bach)
  Allegro - Triolet tendrement - Allegro (Dom George Franck)
  O Mensch bewein dein Sünde groß BWV 622 (Johann Sebastian Bach)
  Canon No6 en si mineur (Robert Schumann)
  Sonate No3 en la majeur (Felix Mendelssohn)
  Valse alsacienne (Léon Boëllmann)
  Trois Kyrie de la Clavierübung (Johann Sebastian Bach)

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