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2012年初のコンサート:「展覧会の絵」他 [音楽]

私にとって今年初めてのコンサートに行ってきました!夜の気温は予報ではマイナス7度で、行き帰りは耳がちぎれそうな寒さでした…。さて、今回も毎度のごとくストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会でした。曲目はムソルグスキー「展覧会の絵」とラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」と有名なものが揃っており、聴くのをとても楽しみにしていました。

1曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲でしたが…最初は曲がこぼれ落ちてバラバラになるような感覚がありました。どうもオーケストラとピアノがずれているような感じではらはらしました。最後はちゃんとピアニストと指揮者が目を合わせ、タイミングもぴったり合って綺麗に終わっただけに、最初がちょっと残念でした。でも、ピアニストの熱い情熱みたいなものは伝わってきました。体全体を使った勢いのある演奏で、お尻が頻繁に浮き上がっていたし、ペダルを踏み込む音が聞こえたような気がしました。とても体力を使ったろうと思いますが、協奏曲の後、アンコールに応えて1曲弾いてくれました。協奏曲とは打って変わって繊細な曲でした。

もう一つ残念だったのは周囲の観客です。前方のおじいちゃんは第1楽章の間ずっとごほごほと咳き込んでいました。そして21時になると携帯電話を取り出し、奥さんに時間を見せました。音は鳴らなかったんですが、暗い中ではモニターの光は目立つんですよね。電源を切るのがマナーのような気もするし…。そして今度は奥さんがカバンをガサガサといじり、水と薬を取り出し始めました。薬を取り出すプラスチックだかアルミだかの音がメキメキと音を立てるのがとても気になりました。しかも一粒じゃないからしつこい!周囲の人も迷惑そうに振り返ったり横を向いたりしていました。そういえば秋に来た時にもこの人たちが同じようなことをしていた気がします。演奏中に飲むことがわかっているんだから、別のケースに入れるか何かして音を立てないよう工夫していただきたいです!

同じ列の2,3人向こうに座っていた人も結構気になりました…フーフーと息をたてているので寝ているのかと思ったら、単にやたら太ったおじさんでした。多分太りすぎて息をするだけで結構な音が出るんですね。イビキではありませんでしたが、こちらは止めようがないのでずっとフーフーいっていました。昨日はツイていなかったみたいです。

さて、後半は「展覧会の絵」でした。会場となっているホールの響きはこの曲に良く合っているように思いました。聴いたことはあっても背景は気にしたことがありませんでしたが、Wikipediaなどで見るところによると10枚の絵の印象がこの曲にまとめられているとか。様々な絵があったのでしょう、時におどろおどろしかったりエキゾチックだったり、ついでに本人が歩く場面「プロムナード」も挟まっているという面白い曲です。最後は金管楽器や銅鑼などが鳴り響き、気持ちよく終りました。

演奏後、拍手が沸き起こっている間にチェロのトップとサイドの2人が立ち去って変だなと思っていたら、再度出てきた2人が向かったのはチェロの3列目にいた演奏の前でした。大きな花束とワインらしき箱が手渡されると大きな拍手が起こりました。多分、この日が最後の演奏だったのだろうと思います。受取った人は顔が真っ赤になっていて、多分泣いていたのかな、と思います。この人の演奏を聴くのは今日が最後だったんですね。この様子を見て、私はこの楽団の音楽を何回聴けるかな、という気持ちが頭をかすめました。

演目等: Serge Rachmaninoff
   Concerto pour piano et orchestre n° 3 en ré mineur op. 30
 Modest Moussorgski
   Tableaux d’une exposition (orchestration Leo Funtek)

 Petri Sakari (direction)
 Philippe Bianconi (piano)
 Orchestre Philharmonique de Strasbourg
 PMC SALLE ÉRASME

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