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オペラ座でハムレットを見てきました [ストラスブールのスポット]

OPERA.2011juin.JPGストラスブールにはオペラ座(l'Opéra national du Rhin)*があります。市庁舎や県知事公邸の近く、ブログリー広場の正面に建つ建物がそうです。冬は前の広場にクリスマス市の小屋がぎっしり並びます。昨日、このオペラ座で「ハムレット」(Hamlet)を見てきました。普段何もない時は結構静かですが、開演前はさすがにたくさんの人で賑わっていました。開演は20時、この時期はまだまだ明るい時間帯です。

OPERA.2011juin2.JPG中はとても豪華でした!絵が描かれた天井に大きなシャンデリアが吊られ、壁も金色の装飾がされています。それぞれのフロアの廊下には席ごとにコートなどをかけられるフックが並んでいますが、暑い時期なので昨日はあまり利用者はいませんでした。客席はオーケストラピットのある0階から4階まであり、上に行くほど、そして舞台正面から離れるほどランクが下がっていきます。体を乗り出して見るのが前提なので、席の前には赤い布で覆われたふわふわの手すりがあります。舞台の上には白い板があり、そこに字幕が出るようになっていました。豪華だけど冷房はなく…暑かった!

今回の「ハムレット」では、歌はフランス語、字幕はドイツ語とフランス語でした。私が座っていた場所は3階の割と端のほうです。一番安いチケットだったので(12ユーロ/人)、3階の席、その中でも一番中央に近いところに座れたのは幸運だったと言えますが、舞台全体を見るには立ち上がるかかなり身を乗り出すかする必要があったし、舞台脇のボックスを使った演出は片方しか見えませんでした。お値段に質はやっぱり比例します。大部分を見ることができて十分良かったのですが、首がすっかり痛くなりました。

生演奏でナマの歌声を聴き、演技まで見られるなんて、と贅沢気分を味わいましたが、字幕の意味は十分理解できませんでした。一応、オペラのハムレットについて予習をしてから行ったので大筋はわかりましたが、わからない部分は残りました。ハムレットは若い貴公子、王様はどっしりしたおじさんというイメージでしたが、出演者のイメージは少々違ったかな…。恋人のオフィーリアはオペラ歌手にしては細くて驚きましたが、はかない感じがぴったりでした。川で死んでいく場面は1人で寂しく歌い続けていました。

舞台は20時に始まり、休憩を一度挟んで23時ごろに終わりました。休憩時には1階(日本式の2階)で飲み物の販売なども行われ、小さなホールはシャンパンを飲んだり水を飲んだりする人でいっぱいでした。この舞台はこの日が最後だったので、カーテンコールが終わって幕が下りた後、舞台からも拍手が聞こえていました。今シーズンも間もなく終了で、次は秋になります。バカンスシーズンです。

なお、チケットはオペラ座のチケットブースか、インターネットでも買えます。インターネットで買う場合は、チケットを郵送してもらうかチケットブースに取りに行く必要があります。当日、公演前にも受け取ることはできます。ただ、今回インターネットで買ったらシステムトラブルが発生、メールでの連絡の末、チケットブースに行って話をすることになりました。近いなら直接行った方が早いってことですね。

* オペラ座ホームページ
 http://www.operanationaldurhin.eu/

オペラ概要
 演目:「Hamlet」(アンブロワーズ・トマ作曲)
 指揮:Patrick Fournillier、演出:Vincent Boussard
 セット:Vincent Lemaire、衣装:Katia Duflot、照明:Guido Levi
 出演:
  ハムレット:Stéphane Degout、オフィーリア:Ana Camelia Stefanescu、
  ガートルード(王妃) :Marie-Ange Todorovitch、クローディアス(現国王):Nicolas Cavallier、
  レアティーズ:Christophe Berry、前国王の亡霊:Vincent Pavesi、
  マーセラス:Mark Van Arsdale、ホレーシオ:Jean-Gabriel Saint-Martin、
  ポローニアス:Dimitri Pkhaladze、2人の墓掘り:Yuriy Tsiple, John Pumphrey

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